ポルシェジャパンは2022年3月5日から、ポルシェタイカンアートカー展示イベント「Taycan Soul Canvas」を東京・大阪・名古屋で開催する。それに先駆けて、2022年3月3日に初お披露目が行われた。

Dreamers.On.プログラムの一環として作られたアートカー

ポルシェジャパンが日本国内で展開するプログラム「Dreamers.On.」とは、「人生の夢」というテーマに焦点を当て、夢を追い続けている人たちを応援する企画である。

すでにタイトル「Bucket List–Driven by Dreams-」のもと、いくつかのプロジェクトは進行している。「夢を叶えても更に次の夢を追い続けている」アーティストやアスリート、そして起業家などをゲストに迎え、オリジナル動画を配信しているのだ。このプログラムから、夢を追い続けた創業者フェリー・ポルシェの言葉がブランドミッションになっていることが伝わってくる。

「Dreamers.On.」プログラムの一環としてポルシェは、タイカンターボをベースにしたアートカーを制作。アーティストには、日本とニューヨークに拠点を置き、世界から高い評価を受けるSHUN SUDO氏を迎えた。世界を放浪しながら独学でアートを学んだ異色の経歴をもつSUDO氏は、アップルやナイキ、ソニーといった一流企業とのコラボレーションや壁画制作など多方面で活躍し、様々な作品を発表している。

画像: 左右異なるデザインでボディ右側には赤のボタンフラワーが描かれている。

左右異なるデザインでボディ右側には赤のボタンフラワーが描かれている。

タイカンアートカーのエクステリアには水墨画のようなタッチに加え、SUDO氏のアイコンとも言える色とりどりのボタンフラワーが躍動感とともに描かれている。アンベールされたアートカーの前で、ポルシェジャパン執行役員の前田謙一郎氏、ポルシェジャパン広報部長で今イベントの司会を務める黒岩真治氏、そしてデザインを担当したSUDO氏がトークショーを行った。

ポルシェはクルマそのものがアート

自身もポルシェ 911を所有しているというSUDO氏は、黒岩氏からポルシェの印象を聞かれると「薄れない魅力がある」とコメント。ポルシェのクルマそのものがアートで、旅に出てインプット・作品にしていくというSUDO氏は、今回のデザインについて「タイカンを運転することでインスピレーションが湧き、そして出来上がった」という。

画像: ポルシェに対する想いと自身の活動について語るSHUN SUDO氏。

ポルシェに対する想いと自身の活動について語るSHUN SUDO氏。

アートカーのベースになったポルシェ初のフル電動スポーツカー「タイカン」の印象については、「EVを超えている」と表現した。とくに加速とインテリアが気に入ったといい、スピード感や駆動感をボタンフラワーで表現していると明かした。アートカーの制作期間は1カ月を費やしたそうだが、ボディラインのどこにデザインを配置するかなど思考を凝らす時間が楽しかったと語った。

デザインについて聞かれたSUDO氏は、自身のアイコンでもあるボタンフラワーの意味についても説明してくれた。生地をつなぎ合わせる役割を持つボタンに「世界をひとつにする」というメッセージを込められており、一方の花はどんな時でも癒しを与えてくれる存在。そのふたつを合わせたピースアイコンを自身のアイコンとして描いているという。

伝統へのリスペクトに加え、未来に向けて自然や環境、地球、人間への思いが詰め込まれたポルシェのクルマに共鳴したというSUDO氏。同氏のアイコンに込められた想いを聞くと、今回のコラボレーションは必然だったのではないかと思わざるを得ない。

画像: 夢をクルマに反映させてきたこれまでのアートカーについて説明するポルシェジャパン執行役員の前田謙一郎氏。

夢をクルマに反映させてきたこれまでのアートカーについて説明するポルシェジャパン執行役員の前田謙一郎氏。

アートカー展示イベント「Taycan Soul Canvas」概要

■東京
展示場所:六本木ヒルズ 大屋根プラザ
開催日時:2022年3月5日(土)〜6日(日)11:00〜20:00
■名古屋
展示場所:JRゲートタワーイベントスペース
開催日時:2022年4月2日(土)〜3日(日)11:00〜19:00
■大阪
展示場所:グランフロント大阪 ナレッジプラザ
開催日時:2022年4月9日(土)〜10日(日)11:00〜19:00

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