2022年3月17日(イタリア現地時間)、マセラティは電動化モデルシリーズ「フォルゴーレ」のモデル展開や発売計画、そして2021年の販売実績を発表した。

2030年までにマセラティはフルEVのみのラインナップに

画像: 100%電動化ソリューションを採用する史上初のマセラティ 新型グラントゥーリズモ。

100%電動化ソリューションを採用する史上初のマセラティ 新型グラントゥーリズモ。

2020年9月に発表された「MMXX:Time to be Audacious」。MMXXはローマ数字で2020年を意味し、後半の言葉は「大胆になるとき」といった意味だ。その公約どおり、マセラティはブランドの刷新を成し遂げ、新開発の100%電動化モデル(フルEV)のラインナップをイタリア語で「落雷」や「稲妻」を意味する「フォルゴーレ(Folgore)」と名づけ、市場導入を目前に控えている。

ステランティス グループ唯一のラグジュアリー ブランドであるマセラティは、2021年に世界市場におけるシェアを2.4%にまで拡大。とくに北米では2.9%、中国では2.7%にまで拡大した。全世界では前年比41%増となる2万4269台を販売して、大幅な成長を記録した。調整後の営業利益率は5.1%、純売上高は20億2100万ユーロ(約2647億5100万円)だった。

マセラティは、この圧倒的な販売実績を背景に、100%電動スポーツカーを発売する最初のラグジュアリー ブランドを目指している。すべての市場セグメントにおけるベンチマークとなり、2025年までに全ラインナップで電動化を実現する、初のラグジュアリー ブランドとなるという。「フォルゴーレ」のフル電動化戦略は、ユーザーの要望を十分に念頭に置いている。これは、すべての製品に反映されており、ブランドのDNAを形作る要素でもあるのだ。

画像: フルEV化されても、グラントゥーリズモのコンベンショナルな美しいプロポーションは変わらないようだ。

フルEV化されても、グラントゥーリズモのコンベンショナルな美しいプロポーションは変わらないようだ。

100%電動化ソリューションを採用する史上初のマセラティは、新型グラントゥーリズモとなる。以前からプロトタイプの画像は公開されていたが、今回、少し暗いがカモフラージュなしの画像が公開された。それがここで紹介している3点だが、流麗なクーペスタイルのボディサイドに、マセラティの象徴であるトライデントを充電用コネクター?風にアレンジしたイラストが大きく描かれている。

新型グラントゥーリズモのスペックなどは未発表だが、フロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する4WDで、システム最高出力は600ps以上になると噂されている。少し遅れて、オープンモデルのグランカブリオも登場する予定だ。フォーミュラEから得られた最先端の技術ソリューションにより、優れたパフォーマンス、快適性、そしてエレガンスさを実現している。また、2022年3月22日に正式発表が予定されている小型SUV「グレカーレ」も、2023年に電動化モデルが登場する予定だ。

マセラティは、2025年までに全モデルに100%電動化モデルを設定して販売する予定だ。「フォルゴーレ」はグラントゥーリズモやグレカーレに続き、スーパースポーツカーのMC20、スポーツセダンの新型クアトロポルテ、フルサイズSUVの新型レヴァンテにも設定されてラインナップは完成し、あらゆるセグメントでユーザーを魅了するという。なお、ギブリに関してはアナウンスはない。

画像: フロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する4WDで、システム出力は600ps以上になると噂されている。

フロントに1基、リアに2基のモーターを搭載する4WDで、システム出力は600ps以上になると噂されている。

そして2030年までに、マセラティのモデル ラインナップはすべて完全電動化に移行する。つまり、100%電動化モデルしか販売されないのだ。

マセラティの計画は、ステランティス グループが3月1日に発表した戦略計画「Dare Forward 2030(2030年へのさらなる前進)」の一環だ。マセラティのニューモデルは、すべてイタリアで100%開発/設計/製造され、電動パワートレーンを採用して、マセラティのDNAである、優れた革新性と高性能を体現していく。

This article is a sponsored article by
''.