凍結した女神湖までの取材に出動
今シーズン(編集部註:2017〜2018年の冬季)は、例年よりも冬の寒さが厳しいように感じる。東京都内でもけっこうな積雪となった日があったし、大雪に慣れている地域でも通常以上の豪雪に見舞われたりしている。そうしたことを見たり聞いたりすると、やはりスタッドレスタイヤを装着する重要性と、それによる安心感の高さはかけがえのないものだということを痛感させられる。
MMコンパス号は2017年12月に導入されたので、当初から雪道走行を想定してスタッドレスタイヤを装着している。そしてその効果を最初に実感したのが、東京都内でも積雪20cm前後を記録した1月22日のことだ。前回もレポートしたが登り坂で立ち往生した車両による道路の大渋滞を何とか避けながら、MMコンパス号は問題なく目的地まで走り抜けることができた。
その後に長野県立科(たてしな)町、標高1540mの地にある凍結した女神湖までの取材が二回あり、その足としてMMコンパス号が出動した。女神湖取材に行った編集部員「M」の印象である。
「初めて試乗したMMコンパス号は、全体的に動きがゆったりしていて、その第一印象はやや緩慢とも思えるものだった。昨年秋に行われたジープ コンパス試乗会での印象では、もっとシャープな走りを見せていた。だからこれは、スタッドレスタイヤを装着していることが影響しているのだろう」
「ただ、そうした動きがわかってくると、高速走行でも不満なく通常のペースで走ることができた。長野県にある女神湖まで出かけたが、除雪が行き届いていたおかげで道路上にはほとんど雪がなかった。圧雪路や凍結路でジープならではの走りを試すことはできなかったが、そのゆったりした動きは、滑りやすそうな路面では安心感につながることを実感できた」
「悪路走行で威力を発揮する走行モード切り替え機能に頼ることなく、オートモードのままであっけなく東京〜女神湖間、往復450kmあまりを走り切れた」
結果として、この時はほとんど雪道走行の機会はなかったとのことだが、そうはいっても雪や路面凍結に怯えていたら安心して取材に専念できなかったはず。だから、MMコンパス号で出かけたのは正解だった、と担当者は思っている。
■第3回/2018年1月25日~2月20日(3カ月目)のデータ
・オドメーター:5356km
・走行距離:2577km
・給油量:229.8L
・実燃費:11.2km/L
ジープ コンパス リミテッド 主要諸元
●全長×全幅×全高:4400×1810×1640mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1490kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:2359cc
●最高出力:129kW(175ps)/6400rpm
●最大トルク:229Nm(23.4kgm)/3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:9.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):419万円(当時)