2022年4月17日、岡山国際サーキットで行われたスーパーGT開幕戦で、ポールポジションからスタートした14号車ENEOS X PRIME GR Supraが優勝した。2位には100号車STANLEY NSX-GT、3位に23号車MOTUL AUTECH Zが入り、3メーカーが表彰台を分け合う形となった。

「完璧ではなかった」ラップでポールポジションを獲得

決勝レースの前日に行われた予選では14号車ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也がポールポジションを獲得した。「完璧ではなかった」という大嶋だったが、自身6年ぶりのポールポジション獲得となった。39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supraがフロントロウに並び、3位にはチャンピオン奪還に燃えるSTANLEY NSX-GTが続いた。

日曜日は快晴で、気温23度、路面温度33度の中で決勝は行われた。2周のフォーメーションラップを終え、82周で行われる決勝レースがスタート。各車アクシデントもなくクリーンに1コーナーへ入っていく。オープニングラップで2番手のDENSO SARD GR SupraSARDの関口雄飛が果敢にトップを狙うも大嶋はこれを阻止。大嶋はそこから2位以下に対して差を拡げていく。

画像: 開幕戦の1コーナーは波乱のないクリーンなスタートとなった。

開幕戦の1コーナーは波乱のないクリーンなスタートとなった。

予選7番手スタートの12号車カルソニック IMPUL Zのベルトラン・バゲットは、8周目に5番手まで浮上。そのままの勢いで4番手の100号車に迫っていく。

白熱したのは2番手争い。39号車、100号車、38号車の緊迫した接近戦は100号車を駆る牧野任祐が39号車にバトルを仕掛けていく。そこに12号車も追いつき2番手争いは4台の隊列になる中、17周目のアトウッドコーナーで38号車の立川祐路が牧野のインに入り3位へ浮上。

2番手争いを尻目にトップの大嶋は10秒以上のマージンを築く中、22周目に38号車立川が39号車関口をオーバーテイクし2番手まで上がってきた。

ドライバーの義務周回数を過ぎた29周目に38号車、100号車がピットイン。これによる順位変動はなく、そのままの順位で両車ピットアウト。2位集団の動きを見たトップの14号車大嶋は31周目にピットイン。この時点で、すでに2位以下に14秒ものマージンを築いていた。

最後尾スタートだった16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがファーストスティントをひっぱり、52周目でピットイン。これで全車ピットインを終え、トップは10秒以上のマージンを築いている14号車。2位にはポジションを上げてきた12号車、3位に38号車と続く。

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