2021年4月22日、 F1第4戦エミリア ロマーニャGPがイタリア・ボローニャ近郊のイモラサーキットで開幕する。好調フェラーリが地元イタリアでどんな走りを見せるのか注目される。

オーバーテイクが難しくスタートポジションが重要となる

エミリア ロマーニャGPが行われるイモラサーキット(正式名称アウトードロモ・エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ)は、ストレート区間はそれほど長くないが高速コーナーが多く、平均スピードが高いのが特徴。全長4909m、アップダウンがあり、コース幅は場所によって狭くトリッキーで、オーバーテイクが難しい。

そのため、スタートポジションとチームの戦略が重要となる。また、ピットレーンが528mと長いこともあってピットインでのロスタイムが大きいため、タイヤ戦略は1ストップが基本となる。

もともとイモラサーキットはイタリアらしい超高速コースだったが、何度かコースを改修されて、タンブレロ、アクア・ミネラリ、バリアンテ・アルタ、バリアンテ・バッサなど有名なコーナーはかつてのものとは少し異なるものとなっている。1994年にアイルトン・セナ、ローランド・ラッツェンバーガーの死亡事故が発生したことも改修の大きな要因となった。

F1グランプリは、2006年までサンマリノGPとして開催された後しばらく途絶えていたが、2020年秋、新型コロナウイルス感染拡大を受けたカレンダー変更でエミリア ロマーニャGPとして復活。大きな人気を呼び、それ以来、3年連続の開催となる。

画像: イモラサーキットのコース図。全長4909m、左コーナーが12、右コーナーが9つ。反時計回り。

イモラサーキットのコース図。全長4909m、左コーナーが12、右コーナーが9つ。反時計回り。

画像: 何度か改修されて低中速コーナーが追加されたが、基本はイタリアらしい超高速レイアウトであることが感じられる。

何度か改修されて低中速コーナーが追加されたが、基本はイタリアらしい超高速レイアウトであることが感じられる。

なお、今年のエミリア ロマーニャGPでは新たなフォーマット「スプリント」が行われるのも大きなニュース。これは2021年より導入された「スプリント予選」をアレンジしたもので、金曜日の予選の結果をもとに、土曜日に100km、25〜30分の短距離レースを開催し、決勝レースのスターティンググリッドを争う仕組み。「スプリント」は予選というよりレースという位置づけとなり、上位8位までに8-7-6-5-4-3-2-1という大きなポイントが付与されるので、決勝とあわせて最大34ポイント獲得可能となり、チャンピオン争いという意味でもきわめて重要なものとなる(2021年はトップ3に3-2-1のポイント付与)。また決勝レースのスターティンググリッドは「スプリント」の結果によって決まるが、ポールポジションは予選の最速ドライバーに与えられる。

予選が重要と言われるイモラサーキットだが、とくに2022年はスプリント→決勝レースに向けて、失敗の許されない予選となりそうだ。ちなみにこの「スプリント」フォーマットは、今シーズンこの後、第11戦オーストリアGP、第21戦サンパウロGPで実施されることになっている。

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