クルマとしてすべてが新しいボルボ C40リチャージだが、そのオーダーもウェブサイトからスタートするという新しい試みにチャレンジしている。ここではそんな新しい販売方法がどのように行われるのか、どこにメリットがあるのか、誰でも簡単にできるスムーズなオーダーを解説していく。(Motor Magazine 2022年6月号より)

オンライン販売スタートを機に2つの制度を導入

先進運転支援システムの積極的採用や電動化、さらにはサブスクリプション販売の導入など、業界の動きを先んじることの多いボルボ。そして、新たな挑戦としてオンライン販売をスタートさせた。C40リチャージの購入申し込みは、オンラインのみとなったのだ。

とはいえ、クルマの購入には、仕様選定から書類の用意、下取り車の査定など、その手続きは煩雑だ。そこでボルボは、2つの制度を導入した。それが「ボルボ・カスタマーリレーションセンター(CRC)」と「EVオンラインアドバイザー」である。
 
CRCは、オンライン販売のためのサポート窓口だ。ここに問い合わせをしながら、オンラインで仕様の決定、見積もり、購入リクエストまでを行うこともできる。その後は、ユーザーが選ぶディーラーに赴いて購入契約を結ぶ。店舗でのサポートは、各ディーラーに配置されたEVオンラインアドバイザーが行う。つまり、オンライン販売であっても実店舗での購入と遜色ない、切れ目ないサポート体制が築かれているのだ。

画像: 2021年11月に実施されたC40リチャージのサブスクリプションキャンペーンでは、100台限定に575件の応募が殺到。

2021年11月に実施されたC40リチャージのサブスクリプションキャンペーンでは、100台限定に575件の応募が殺到。

ちなみにEVオンラインアドバイザーのサポート業務はとても幅広い。商品説明に始まり、ファイナンシャルプランの提案、下取り車の査定と買い取り手続き、契約と登録業務、さらには電気自動車の補助金・地域助成金申請の相談、充電施設の案内とアドバイス、そして納車とその後のサポートにまで及ぶ。

そのため、EVオンラインアドバイザーは、2年以上のセールスの経験と専用のトレーニングの受講、年回の更新試験をパスすることが求められ、従来のセールスの役割にITリテラシーとBEVの知識を加えた存在なのである。

EVオンラインアドバイザーの言葉に大きな安心感を覚えた

「オンライン販売の導入はスムーズに進んでいます。以前から試乗予約や見積もりなどは、オンラインでしたので、お客様も慣れているのだと思います」と言うボルボ・カー目黒でEVオンラインアドバイザーを務める遠藤有惟さん。

実のところ、コロナ禍のためディーラーへ来店する人が減っており、その代わりにオンラインでの商品説明や商談の機会が増えていたという。オンラインでの商品説明では、ディーラーのスタッフがタブレット端末やパソコンを使い、実車をオンラインで見せながら説明することもあるという。

また、2021年11月に実施されたC40リチャージのサブスクリプションキャンペーンでは、100台限定に575件の応募が殺到している。新しい購入スタイルに、ボルボのユーザーは比較的理解があると言えるだろう。

「お客様からの質問で多いのが、色やサイズ感の確認ですね。こればかりはオンラインではわかりにくいのでしょう。また、BEVの補助金や充電設備の設置の相談も数多くあります」と遠藤さん。

画像: 遠藤有惟 Yui Endo ボルボ・カー 目黒 EVオンラインアドバイザー ボルボ・カー目黒でセールスを担当。実店舗での業務に求められるスキルに加えて、BEVの知識、オンラインでのセールスに必要なIT知識などを学ぶ特別なトレーニングを受けた若きプロフェッショナルだ。スカーフはEVオンラインアドバイザーにのみに着用が許されている。

遠藤有惟 Yui Endo ボルボ・カー 目黒 EVオンラインアドバイザー
ボルボ・カー目黒でセールスを担当。実店舗での業務に求められるスキルに加えて、BEVの知識、オンラインでのセールスに必要なIT知識などを学ぶ特別なトレーニングを受けた若きプロフェッショナルだ。スカーフはEVオンラインアドバイザーにのみに着用が許されている。

補助金や充電関連は、BEVならではの要件だ。これこそ、EVオンラインアドバイザーならではの大きな役割と言えるだろう。「EVに対するお客様の注目度の高まりは、ひしひしと感じます。今回のC40リチャージに関しては、普通の新型車よりも問い合わせが非常に多く、『乗ってみたい』という声もたくさん聞いています」と遠藤さん。

「現在、東京地区では、展示車と試乗車のあるボルボスタジオ青山(ブランドショールーム)をご紹介しています。でも、5月になれば全国で試乗キャラバンがスタートします。そうなれば、全国の最寄りのショールームで、C40リチャージのご試乗いただけるようになります」と遠藤さん。

さらに、「お客様のBEVへの期待の強さを考えれば、今後オンライン販売は、増えていくでしょう。そのときは、各店舗にいる私たちEVオンラインアドバイザーが、しっかりとサポートしていきます。ご安心ください」と言う遠藤さんに頼もしさを感じた。(文:鈴木ケンイチ/写真:永元秀和)

This article is a sponsored article by
''.