クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車ジープ コンパス リミテッドを紹介していこう。今月は渋滞にはまることが多かったことと、連日の猛暑でエアコンをフル稼動させていたこともあり、走行距離の割には給油回数が多かった。そして、エアコンの効き具合が強力だということも改めて実感できた。(Motor Magazine 2018年10月号より)

修理から戻り、現場に復帰

8月は夏休みやお盆休みなどがあることで、あらゆる道路の流れ方も他の時期とはだいぶ変わった様子を見せてくれる。しかし、そうした世の中の動きとは一線を画すかのようにMMコンパス号は日々、精力的に業務活動を続けてくれている。

前回ご報告したように、担当者のミスによりMMコンパス号は、左フロントフェンダーがうっすらと傷付いてしまった。その修理のため、先月は「夏休み」と称してMMコンパス号に整備工場へ入庫してもらい、そして7月下旬、きれいな姿になって戻ってきてくれた。その後は、空白期間を埋めるがごとく、MMコンパス号は8月に入ると様々な取材に同行して、平時よりも確実に混雑している流れに揉まれながら走ってくれた。

今号では、「カッコいいSUV」にテーマを当てた企画を特集しているが、そうした最新SUVモデル勢に乗りながら考えていたのは「MMコンパス号って、なかなかカッコいいよな」ということだ。

もちろん、派手で華やかな「エキゾチカレッド」というボディカラーの効果も大きいのだが、手頃なサイズ感のなかにジープ グランドチェロキー譲りのデザインアイテムが巧みに取り入れられており、SUVに求められる大事な要素といえる躍動感とタフさが、新しさとともにうまく表現されている印象なのだ。

それと最近よく感じるのは、走っているジープを見ると、仲間意識みたいなものを覚えて嬉しくなることだ。現行型コンパスは、他のジープモデルに比べれば、まだまだニューカマー的な位置付けではある。それでも、ジープのコンセプトに賛同するユーザー同士という連帯感が担当者の気持ちの中に生まれていることは間違いないのだ。

画像: 再び美しい姿を取り戻すことができた左フロントフェンダーとホイールアーチ。十分に注意します。

再び美しい姿を取り戻すことができた左フロントフェンダーとホイールアーチ。十分に注意します。

大渋滞の道路でコンパスのナビは・・・

さてお盆休みに入る直前の8月10日(金)、この日の道路混雑ぶりはまさに空前絶後といえるほどのひどさであった。東京都心から藤沢市内の取材目的地に到着するまで、通常の三倍近い時間がかかったほど。高速道路も一般道も幹線ルートはどこも大渋滞。普段は自車位置の確認ぐらいにしか使用していないカーナビゲーションシステムだが、この時はルート検索をかけまくっており、そして実感させられたのだ、「使いにくい・・・」と。

スマートフォンと連携させてルート検索ができるともっと便利になる、と強く思った次第である。

画像: 取材先の近くで見つけたベーカリーカフェの店内から眺めたMMコンパス号。なかなか好ましく思えたのだがどうだろうか。

取材先の近くで見つけたベーカリーカフェの店内から眺めたMMコンパス号。なかなか好ましく思えたのだがどうだろうか。

■第9回/2018年7月31日~8月24日(9カ月目)のデータ
・オドメーター:1万3936km
・走行距離:1296km
・給油量:140.8L
・実燃費:9.2km/L

ジープ コンパス リミテッド主要諸元

●全長×全幅×全高:4400×1810×1640mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1490kg
●エンジン:直4 SOHC
●総排気量:2359cc
●最高出力:129kW(175ps)/6400rpm
●最大トルク:229Nm(23.4kgm)/3900rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:9.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):419万円(当時)

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