2022年6月8日〜12日、第90回を迎える伝統の耐久レース「ル・マン24時間」が、WEC(世界耐久選手権)の第3戦として開催される。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響を受け、2020年は9月、2021年は8月と変則開催となっていたが、2022年は伝統の6月に戻って開催される。

優勝候補の筆頭と目されるのは、ル・マン4連覇中のトヨタ

1923年に初開催され、2022年で99周年(第90回)を迎えるル・マン24時間は、ACO(フランス西部自動車クラブ)が主催する伝統の耐久レース。現在はWECの1戦として開催されるが、シリーズにおける価値は特別に高く、このレースに勝つためにシリーズを戦っているチームも多い。また走行距離も長いことから、通常のレースの倍のポイントが与えられる。

レースの舞台となるサルテサーキットは、フランス西部のサルテ県ル・マン市にある半公道サーキット。常設のブガッティサーキットをベースに、周辺の道路も使ったコースがこのレースのために作り上げられる。もともとこのレースは公道を使って行われていた。

1周約13kmのコースには、かつて4kmにおよぶストレートがあり(現在はシケインを設けられている)、テルトルルージュ、ミュルザンヌ、アルナージ、インディアナポリス、ポルシェカーブ、フォードシケインなどの名物コーナーが散りばめられている。

コースは超高速レイアウトで、マシンへの負荷は大きく、チームは天候や路面状況の変化、レース展開、さまざまなトラブルにも的確に対応していかなければならない。

画像: ル・マン24時間耐久レースは、2022年6月8日、5時間の練習走行と1時間の予選セッションで開幕。9日も5時間の練習走行をこなした後、まだ明るい空の下、現地時間午後8時(日本時間10日午前3時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決定する30分間のハイパーポールセッションが行われる。

ル・マン24時間耐久レースは、2022年6月8日、5時間の練習走行と1時間の予選セッションで開幕。9日も5時間の練習走行をこなした後、まだ明るい空の下、現地時間午後8時(日本時間10日午前3時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決定する30分間のハイパーポールセッションが行われる。

画像: ナイトセクションで事件が起きることも多いため、難しく重要な時間帯となる。しかし、フランスはこの時期完全な夜間時間はそれほど長くない。

ナイトセクションで事件が起きることも多いため、難しく重要な時間帯となる。しかし、フランスはこの時期完全な夜間時間はそれほど長くない。

2022年、優勝候補の筆頭と目されるのが、ル・マン5連覇を狙うトヨタ。ル・マン ハイパーカークラスからエントリーするトヨタGR010ハイブリッドの2台は、ハイパーカー時代の初年度となった2021年、7号車が優勝、8号車が2位に入っている。2022年もパフォーマンス的には一歩抜きん出ていると言われるが、ル・マンではなにがあるかわからない。今年はどうなるだろうか。

強敵となるのは、2022年WEC第1戦で優勝した地元フランスのアルピーヌA480ギブソン、第2戦でポールポジションを獲得したアメリカのキャメロン・グリッケンハウス007LMH。ちなみに、参戦を計画していたプジョーは今年は出場していない。

【参考】2021 WEC第4戦 第89回ル・マン24時間 決勝結果(LMP1クラス)

優勝 7 トヨタGR010 ハイブリッド(M.コンウェイ/小林可夢偉/J.M.ロペス)371周
2位 8 トヨタGR010 ハイブリッド(S.ブエミ/中嶋一貴/B.ハートレー)369周
3位 36 アルピーヌ A480-ギブソン (A.ネグラオ/N.ラピエール/M.バキシビエール)367周
4位 708 グリッケンハウス 007 LMH (P.デラーニ/F.マイルー/O.プラ)367周
5位 709 グリッケンハウス 007 LMH (R.ブリスコ/R.ウェストブルック/R.デュマ)364周

今年のル・マン24時間レースは、6月3日(金)/4日(土)の公開車検、5日(日)テストデーをすでに行なっており、8日(水)から本格的なレースウィークがスタート。決勝レースは6月11日(土)16時(日本時間11日23時)に開始される。

2022年ル・マン24時間レーススケジュール

公式練習1回目:6月8日14時〜17時(日本時間8日21時〜24時)
予選:6月8日19時〜20時(日本時間9日2時〜3時)
公式練習2回目:6月8日22時〜24時(日本時間9日5時〜7時)
公式練習3回目:6月9日15時〜18時(日本時間9日22時〜25時)
ハイパーポール:6月9日20時〜20時30分(日本時間10日3時〜3時30分)
公式練習4回目:6月9日22時〜24時(日本時間10日5時〜7時)
決勝レース :6月11日16時〜12日16時(日本時間11日23時〜12日23時)

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