「ホンダ パワーポッド e:」── PCとディスプレイへ同時に給電。「外職」に最適
こちらも人テクで展示されていた、ある意味ホンダの次世代「モビリティ」に関する提案。コアとなるアイテムは、ホンダがモビリティ電動化の大きな課題のひとつとして位置付けている、バッテリーマネジメントを解決する可能性を秘めた「Honda Mobile Power Pack e:(ホンダ モバイルパワーパック イー)」だ。

展示されていたパックは進化版の第2世代で、性能向上とともに重量が軽減されていた。とはいえおよそ10kgあるので、パワーポッドに搭載すると総重量はギリギリ手で運べるレベルになってしまうだろう。開発者いわく「同出力の充電式可搬蓄電池と同程度の重さ」だという。
これは自動車や自動二輪車に搭載するリチウムイオンバッテリーにバッテリーマネジメントユニットを搭載、着脱可能なパックタイプとすることで、充電するのではなく交換して航続距離を稼げるようにするデバイスだ。
物欲を刺激してくれたのは、モバイルパワーパックをハイパワーなポータブル電源として利用する「Honda Power Pod e:(ホンダ パワーポッド イー)」のプロトタイプだった。電圧は100Vで定格出力は家庭用コンセントと同じ1500kW(VA)。AC出力口が2つ、USBタイプAのDC出力が2口装備される。

波形品質についてもクリアさを追及しているので、たとえば音楽鑑賞の時にも変なノイズに悩まされる可能性は少ないという。もちろん大画面ディスプレイを活用して動画配信に没入するのにも最適だ、きっと。
2基のポッドを並列につないで長時間運転に対応したり、ソーラーパネルからの充電も可能にするなど、実用性はかなり期待できそう。ポッド1個を内蔵するとおそらくは20kg前後の重さになってしまいそうだが、クルマに積んで運ぶ分にはまったく問題がない。
開発者と話し込んでみると、どうやらパソコンと大型ディスプレイに給電しながらでも1日くらいは対応できる様子。かねてから妄想していた「大自然に包まれながらWebモーターマガジンの記事をしこしこ書き続ける」という夢のワーケーションを実現するのに、最適なツールになってくれそうだ。「外職」好きにはたまりません。