ドイツ本国では2022年12月まで注文が可能
1967年、グロース アスバッハ出身のアウフレヒトとメルヒャーが創業した、メルセデス・ベンツのスペシャルチューナーは、彼らの頭文字と出身地の頭文字をとって「AMG」と名づけられた。1976年には工場をアファルターバッハに移転し、1999年にダイムラー・クライスラー(当時)の傘下となる。2014年にはメルセデスAMGとなって、メルセデス・ベンツのスポーツカー ブランドを担っている。
AMGの誕生から55周年を迎えた2022年、これを記念してメルセデスAMGはSUVのGLEとGLEクーペをベースにしたスペシャルモデル「エディション55」を6バージョン発表した。このアニバーサリーモデルは、ドイツ本国では2022年12月まで注文が可能だ。
ボディカラーはオプシディアンブラックメタリックまたはマニュファクチュアダイヤモンドホワイトが選べる。22インチのAMG鍛造ホイール、カーボンマットブラックのスペシャル トリムパーツなどが装着された専用のエクステリアは、きわめてソフィスティケートされたものだ。
「エディション55」の識別点としては、車両の両側にAMGのエンブレムが描かれた特別なフィルムが貼られていること。また22インチの鍛造AMGクロススポークホイールは光沢のあるリムフランジとマットタングレーのコントラストがエキサイティングだ。ホイールのセンターカバーには「Edition 55」のレタリングと月桂冠があしらわれている。
エディション55ではAMGナイトパッケージも採用されており、エクステリアの要所が光沢のあるブラックで仕上げられている。AMGフロントエプロンのフロントスプリッターとトリムストリップ、エクステリアミラーのハウジング、ウインドーモール、AMGリアエプロンのトリムストリップなどが、ハイグロスブラック仕上げとなる。また、リアサイドウインドーは断熱性の高い濃色ガラスで、ツインテールのエキゾーストエンドはブラッククロームメッキとなっている。
さらにマニアが喜びそうなスペシャルアイテムとして、AMGレタリングの付いたシルバークロームのフューエルフィラーキャップがある。ただしこれは、フューエルリッドを開かないと見られないのだが。
3L直6ターボと4L V8ツインターボを用意。日本導入にも期待したい
インテリアでは、ブラックとレッドのコントラストが特徴だ。ステンレス製のドアシルトリムは、赤く照らされたAMGレタリングでドライバーとパッセンジャーを迎える。高品質のベロアで作られた黒いAMGフロアマットは、対照的な赤いステッチと赤で織られた「Edition 55」のレタリングが入れられている。
ディナミカ マイクロファイバーのAMGパフォーマンスステアリングホイールも、「AMG」と「55」のバッジで記念日を記念し、特別なモデルであることを強調している。AMGシートは、レッドペッパー/ブラックのツートーンカラー ナッパレザーAMGで装飾されている。この専用ナッパレザーAMGを装備した場合、ドアパネルとセンターコンソールもこの色の組み合わせとなる(GLE63S 4MATIC+では標準、GLE53 4MATIC+およびGLE63 4MATIC+ではオプション)。
エディション55のスペシャルアイテムには、オーダーメイドのAMGインドアカーカバーも含まれる。耐引裂性の合成繊維生地で作られた通気性のあるアウターと、フランネルで作られた帯電防止のインナーの二層構造で、ガレージ内の車両をほこりや引っかき傷から保護してくれる。
エディション55のラインナップは、以下のとおり。
■SUV
メルセデスAMG GLE53 4MATIC+
メルセデスAMG GLE63 4MATIC+
メルセデスAMG GLE63S 4MATIC+
■クーペ
メルセデスAMG GLE53 4MATIC+ クーペ
メルセデスAMG GLE63 4MATIC+ クーペ
メルセデスAMG GLE63S 4MATIC+ クーペ
GLE53は、435hp+22hp(スタータージェネレーター、以下同じ)と520Nmを発生する3L 直6のガソリンターボエンジンを搭載。GLE63は571hp+22hpと750Nmを発生する4LのV8ツインターボガソリンエンジンを搭載。GLE63SはGLE63のパワーユニットを強化して612hp+22hpと850Nmを発生する。
トランスミッションは、いずれも9速のAMGスピードシフトATで、駆動方式は4WDだ。なお、このエディション55が日本に導入されるかは現段階では未定だが、AMGファンにとってはぜひとも導入してもらいたいに違いない。