ホンダは2022年6月30日、新開発となる2L直噴エンジンと先進のハイブリッドユニットを組み合わせた「シビック e:HEV(HONDA CIVIC e:HEV)」を発表した。7月1日より販売を開始する。
さらに進化した最新のハイブリッドシステムを搭載
ホンダはかねてより新型シビックに新開発となる2L直噴エンジンと先進ハイブリッドユニットを組み合わせた「シビック e:HEV(HONDA CIVIC e:HEV)」を追加するとアナウンスしてきたが、その待望のモデルがいよいよ正式に登場した。
ホンダ電動化のコアテクノロジーである2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」は、フィットやヴェゼルなどに搭載され、その実力はすでに定評のあるところだが、このシステムがついに新型「シビック」にも採用された。
エンジンは新開発となる2Lユニットで、熱効率に優れたアトキンソンサイクルに加え、燃料をシリンダー内に直接噴射する直噴システムを新たに採用。燃料を無駄なく燃焼させることで、従来のe:HEV用2Lエンジンに対し高トルク化とエンジンモードでの走行可能領域の拡大を実現した。
同時にハイブリッドユニットもさらに進化。軽量化と高出力化を図り力強い駆動を実現したPCU(パワーコントロールユニット)、内蔵するリチウムイオンバッテリーに低全高の新しいセルを採用してバッテリーモジュールの重量あたりエネルギー密度をさらに高めたIPU(インテリジェントパワーユニット)を新開発した。
また、リアシート下にIPUを配置することで車体の低重心化とボディの高剛性化、スペースの効率化も実現している。
国内仕様とては初めてのINDIVISUALモードを設定
装備面では、加減速をわかりやすく表現したパワーメーター、さまざまなシーンに応じて自由に選択できるドライブモードに、個別に設定できる「INDIVIDUAL(インディビジュアル)モード」を国内のホンダ車として初めて採用した。
ボディカラーは、プラチナホワイト・パール、クリスタルブラック・パール、ソニックグレー・パール、プレミアムクリスタルレッド・メタリック、プレミアムクリスタルブルー・メタリックの全5色。
ラインナップはモノグレードで、車両価格は税込み394万0200円。ちなみに、ガソリン車のシビックLXは319万円、EXは353万9800円。
ホンダ シビック e:HEV 主要諸元
●全長×全幅×全高:4550×1800×1415mm
●ホイールベース:2735mm
●車両重量:1460kg
●エンジン:直4DOHC
●総排気量:1993cc
●最高出力:104kW(141ps)/6000rpm
●最大トルク:182Nm(18.6kgm)/4500rpm
●モーター最高出力:135kW(184ps)/5000-6000rpm
●モーター最大トルク:315Nm(32.1kgm)/0-2000rpm
●トランスミッション:電気式無段変速
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:レギュラー・40L
●WLTCモード燃費:24.2km/L
●タイヤサイズ:235/40R18
●車両価格(税込):394万0200円
【参考】ホンダ シビック EX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4550×1800×1415mm
●ホイールベース:2735mm
●車両重量:1340kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1496cc
●最高出力:134kW(182ps)/6000rpm
●最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1700−4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・47L
●WLTCモード燃費:16.3km/L
●タイヤサイズ:235/40R18
●車両価格(税込):353万9800円
「ホンダe:HEV(イーエイチイーブイ)」は、電動化コア技術である高効率・低燃費な2モーターハイブリッドシステムのグローバル統一呼称。“e:”には「electric(電気)をenergy(原動力)にして、みんなの笑顔と元気を力強くenergize(活気づける)していく」という意味が込められている。