BEVのラインナップの拡充に積極的なアウディだが、実はスポーツモデルにも力を入れており、RSやSQ2といった走りに振ったモデルも投入している。(Motor Magazine 2022年9月号より)

ドリフトファンには最高のRS3採用の新駆動方式

2年後の2024年までに15車種以上の電気自動車を導入するなど、電動化を積極的に推し進めているアウディだが、だからといって、これまで連綿と続いてきたスポーツ系の伝統が途絶えてしまうわけではない。

画像: 強力なポテンシャルを秘めた小型SUV「SQ2」。Q2をベースにし、最高出力300ps、最大トルク400Nmを発生する2Lターボエンジンを搭載。 Q2には設定がない4WDを採用するなどして性能を高めたモデルだ。0→100km/hは4.8秒。(New 2022年2月7日 日本発売)

強力なポテンシャルを秘めた小型SUV「SQ2」。Q2をベースにし、最高出力300ps、最大トルク400Nmを発生する2Lターボエンジンを搭載。 Q2には設定がない4WDを採用するなどして性能を高めたモデルだ。0→100km/hは4.8秒。(New 2022年2月7日 日本発売)

その証拠に、最新世代のA3をベースとしたスポーツモデルのRS 3が先ごろ発表された。新型は、先代と同じようにスポーツバックとセダンの2タイプを用意。伝統の2.5L直列5気筒エンジンを搭載するところまでは従来と同じだが、最高出力は400psのまま、最大トルクは20Nmアップの500Nmを達成。

これ以上に大きなニュースといえるのが、まったく新しい駆動系の採用で、これは左右の後輪に伝達するトルクを個別に電子制御することにより、ハンドリング特性をさまざまに変化できるもの。しかも「RSトルクリヤ」というモードでは、リアトルクの100%をアウト側のタイヤに伝えることで、容易にドリフトが楽しめるという。

もう1台のスポーツモデルがSQ2。基本的にこちらはフェイスリフトだが、目に見えない部分が熟成された可能性は十分にある。

そしてBEVではeトロンの本命というべきQ4が今秋に導入される。その航続距離は576kmで認証されたことが発表されたばかり。こちらも楽しみだ。(文:大谷達也/写真:井上雅行、永元秀和、アウディ)

画像: アウディで初となる後輪駆動のBEV「Q4 eトロン/Q4 eトロン スポーツバック」。ボディ形状はSUVタイプとクーペのスポーツバックが用意されている。モーターは1基のみ、駆動方式はRWDとなる。バッテリーの総電力量は82.0kWh、一充電走行距離は576kmとなっている。(New 2022年1月17日発売)

アウディで初となる後輪駆動のBEV「Q4 eトロン/Q4 eトロン スポーツバック」。ボディ形状はSUVタイプとクーペのスポーツバックが用意されている。モーターは1基のみ、駆動方式はRWDとなる。バッテリーの総電力量は82.0kWh、一充電走行距離は576kmとなっている。(New 2022年1月17日発売)

アウディ RS 3 セダン主要諸元(タイトル写真)

●全長×全幅×全高:4540×1850×1410mm
●ホイールベース:2630mm
●車両重量:1600kg
●エンジン:直5DOHCターボ
●総排気量:2480cc
●最高出力:294kW(400ps)/5600-7000rpm
●最大トルク:500Nm(51.0kgm)/2250-5600rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:4WD

アウディ SQ2主要諸元

●全長×全幅×全高:4220×1800×1525mm
●ホイールベース:2595mm
●車両重量:1560kg
●エンジン:直4DOHCターボ
●総排気量:1984cc
●最高出力:221kW(300ps)/5300-6500rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2000-5200rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:4WD

アウディ Q4 eトロン主要諸元

●全長×全幅×全高:4590×1865×1630mm
●ホイールベース:2765mm
●車両重量:2100kg
●モーター:1基
●モーター最高出力:150kW
●モーター最大トルク:310Nm
●トランスミッション:1速固定
●駆動方式:RWD

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