全長4.5mのボディサイズは取り回し性抜群。荷室の広さは商用車レベルだ
メルセデス・ベンツTクラスは、全長4498mm×全幅1859mmというコンパクトなボディに、1800mmを超える高いルーフを備えた、マルチパーパスビークル。ゆとり溢れる室内空間に、多彩な機能と上級レベルの先進機能を備えている。
![画像: カーゴスペースは最大2390Lに達し、最大で7人が乗れるロングホイールベース仕様も設定がある。エンジンは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボで、それぞれ出力違いを2タイプ用意。最高出力は95ps~130psとなる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/08/26/f775a04fc82248151068b29f2c107db4bd04cbe2.jpg)
カーゴスペースは最大2390Lに達し、最大で7人が乗れるロングホイールベース仕様も設定がある。エンジンは1.3Lガソリンターボと1.5Lディーゼルターボで、それぞれ出力違いを2タイプ用意。最高出力は95ps~130psとなる。
そんなTクラスの万能性をさらにグレードアップしてくれるのが、「マルコポーロ」というブランド名で展開されている、キャンピングモジュールのシリーズだ。日本市場向けにも「V220マルコポーロ ホライズン」がラインナップされており、車中泊も含めた快適なアウトドアライフが楽しめるプレミアムアウトドアミニバンとして注目を集めている。
今回、ドイツのデュッセルドルフで開催されている世界最大規模のキャンピングカーショー「キャラバンサロン」で発表されたTクラス マルコポーロもまた、エントリーレベルのモデルでありながら、上級志向のアウトドアライフをサポートしてくれる便利機能を満載。近年、欧州でも流行が拡大している「マイクロキャンピングカー」のマーケットに向けた、メルセデス・ベンツならではのこだわりが詰まっている。
なによりもマルコポーロモジュール全体が、スタイリッシュでクリーンなデザインと落ち着きのあるアンスラサイト(ブラックに近いダークグレー)でまとめられているのがポイント。アウトドアユースだからと言って、メルセデス・ベンツらしい高品質感を損なうことはないのが嬉しい。
ベッドとキッチン、どちらも快適&便利を徹底追求
■スタンダードベッドユニット
2メートル×1.15メートルの寝室エリアで、2人用のスペースを提供。弾性を最適化したスプリングシステムと10cmもの超厚手マットレスによって、人間工学的にも優れた寝心地を実現している。ベッドフレームは引き出し式、マットレスはフレームごと折り畳むことが可能。運転中には荷室に搭載するので、後部座席は制限なく使用できる。
![画像: ベッドユニットには、すべての窓ガラスに視界を遮るスモーク処理が施されているほか、虫よけスクリーンを備えった換気グリルも含まれる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/08/26/8a189ba91ef6999305cb2a97e840d39ab0371e36.jpg)
ベッドユニットには、すべての窓ガラスに視界を遮るスモーク処理が施されているほか、虫よけスクリーンを備えった換気グリルも含まれる。
■キッチンユニット(オプション)
プッシュtoオープンおよびソフトクローズ機構を備えた引き出しシステムが基本。12Lの水タンクを備えたシンク、15Lの冷蔵庫、ガスカートリッジクッカーなどが含まれている。引き出しにはカトラリー、食器類、食料品を整理できるスペースが備わっているので、使い勝手もいい。
![画像: 水タンク、ガスコンロなどを装備。配置的にも非常に使いやすそうだ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2022/08/26/f6dbb438a278e09b4ff8f7f41b4b85ddfeb8dcb1.jpg)
水タンク、ガスコンロなどを装備。配置的にも非常に使いやすそうだ。
マルコポーロモジュールはモジュールの装着が簡単。日常的な使い方にも柔軟に対応できるのが特徴だ。ロングバケーションに出かける時には気軽に、新しいTクラスをマイクロキャンピングカーに仕立てて、旅だてばOK。準備に必要な時間は、わずか数分だという。
Tクラスそのものの日本導入が、まだ正式にアナウンスされていない。だがV220と同様にぜひ、この「マルコポーロ」仕様もラインナップして欲しいと思う。これなら最近流行の「ワーケーション」も、ちょっと贅沢な気分で楽しめそうだ。