2022年9月9日〜11日、 世界耐久選手権(WEC)第5戦富士6時間耐久レースが富士スピードウェイで開催される。WECが日本で開催されるのは2019年以来3年ぶり。2021年に導入されたハイパーカーカテゴリーの車両が日本に上陸するのは今回が初めてとなる。

ハイパーカー上陸、トヨタvsプジョーvsアルピーヌの三つ巴か

WEC世界耐久選手権は、速さだけでなく、その名の通りマシンの耐久性も競うレース。プロトタイプカーや市販車をベースとした車両がさまざまなクラスに分かれて戦うが、やはり注目はメーカーによるワークスチームが主体となる「ハイパーカー」クラスだろう。

画像: 2021年シーズンからル・マン・ハイパーカー(LMH)規定の下でWECに参戦するトヨタGR010ハイブリッド。日本に凱旋帰国することになる。

2021年シーズンからル・マン・ハイパーカー(LMH)規定の下でWECに参戦するトヨタGR010ハイブリッド。日本に凱旋帰国することになる。

2021年シーズンから導入されたハイパーカー規定はハイブリッドシステムの搭載が選択できるのがポイント。BoP(性能調整)が行われるのも特徴だが、2021年シーズンはトヨタGR010ハイブリッドがシリーズを席巻した。

ハイパーカー2年目となる今シーズンはBoPがさらに強化され、トヨタとアルピーヌ、グリッケンハウスの間で拮抗した戦いが繰り広げられている。トヨタが第2戦スパ・フランコルシャンと第3戦ル・マン24時間、アルピーヌが開幕戦セブリングと第4戦モンツァで勝利。第4戦モンツァではグリッケンハウスがポールポジションを獲得している。

さらにその第4戦モンツァからプジョー9X8が参戦を開始。デビュー戦こそトラブルに見舞われたが、2戦目となる第5戦富士でどんな走りを見せるのか注目される。今後シリーズの主役になる存在になっていくのは間違いないだろう。

【参考】2022年WEC第4戦モンツァ6時間 決勝結果

優勝 36 アルピーヌ・エルフ/アルピーヌ A480-ギブソン 194周
2位 8 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド+2.762s
3位 7 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド+2周
4位 41 リアルチームby WRT/オレカ 07-ギブソン(LPM2) +6周
5位 38 JOTA/オレカ 07-ギブソン(LPM2) +6周

■2022年WECハイパーカークラス マニュファクチャラーズランキング

1位 トヨタ121
2位 アルピーヌ106
3位 グリッケンハウス70
4位 プジョー12

■2022年WECハイパーカークラス ドライバーズランキング

1位 アンドレ・ネグラオ/ニコラス・ラピエール/マシュー・バキシビエール(アルピーヌ)106
2位 セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮(トヨタ)96
3位 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス(トヨタ)76

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