ハイパーカー上陸、トヨタvsプジョーvsアルピーヌの三つ巴か
WEC世界耐久選手権は、速さだけでなく、その名の通りマシンの耐久性も競うレース。プロトタイプカーや市販車をベースとした車両がさまざまなクラスに分かれて戦うが、やはり注目はメーカーによるワークスチームが主体となる「ハイパーカー」クラスだろう。
2021年シーズンから導入されたハイパーカー規定はハイブリッドシステムの搭載が選択できるのがポイント。BoP(性能調整)が行われるのも特徴だが、2021年シーズンはトヨタGR010ハイブリッドがシリーズを席巻した。
ハイパーカー2年目となる今シーズンはBoPがさらに強化され、トヨタとアルピーヌ、グリッケンハウスの間で拮抗した戦いが繰り広げられている。トヨタが第2戦スパ・フランコルシャンと第3戦ル・マン24時間、アルピーヌが開幕戦セブリングと第4戦モンツァで勝利。第4戦モンツァではグリッケンハウスがポールポジションを獲得している。
さらにその第4戦モンツァからプジョー9X8が参戦を開始。デビュー戦こそトラブルに見舞われたが、2戦目となる第5戦富士でどんな走りを見せるのか注目される。今後シリーズの主役になる存在になっていくのは間違いないだろう。
【参考】2022年WEC第4戦モンツァ6時間 決勝結果
優勝 36 アルピーヌ・エルフ/アルピーヌ A480-ギブソン 194周
2位 8 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド+2.762s
3位 7 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 ハイブリッド+2周
4位 41 リアルチームby WRT/オレカ 07-ギブソン(LPM2) +6周
5位 38 JOTA/オレカ 07-ギブソン(LPM2) +6周
■2022年WECハイパーカークラス マニュファクチャラーズランキング
1位 トヨタ121
2位 アルピーヌ106
3位 グリッケンハウス70
4位 プジョー12
■2022年WECハイパーカークラス ドライバーズランキング
1位 アンドレ・ネグラオ/ニコラス・ラピエール/マシュー・バキシビエール(アルピーヌ)106
2位 セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮(トヨタ)96
3位 マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス(トヨタ)76