急速充電なら最短25分で80%まで充電可能
プジョー308と308 SWはCセグメントコンパクトカーの新機軸として、2022年4月13日から日本でも受注が始まっている。今回、本国発表された「e-308」「e-308 SW」は、そのフルバッテリー車仕様となる。
e-208やe-2008など、プジョーが展開する100%電動モデルのラインナップと同様に、基本的なスタイルや機能性は内燃機関モデルとほぼ変わらない。最新の販売戦略である「パワー・オブ・チョイス」のロジックどおり、電気自動車を特別扱いすることなく、純粋にユーザーのライフスタイルやニーズに合わせた選択肢のひとつとして、用意している。
搭載されるのは、115kW(156bhp)モーターと容量54kWhの新しい高電圧バッテリー。WLTPモードでの最大航続距離は、248マイル(約400km)に達する。オンボード三相11kW充電器を標準装備しており、ドライバーは100kWまでの急速充電を活用することができる。最短で25分以内にバッテリーに、20〜80%の電力を継ぎ足しできる計算だ。
ハッチバック比200mm超のゆとり。低めの車高も扱いやすい
パワーマネジメントは走行状態に合わせて、3つのドライブモード(エコ、ノーマル、スポーツ)が選択できる。ほかに、「ブレーキ」モードを設定。アクセルペダルのオンオフに対応して、エネルギー回収能力が最適化される。
ほかに先進技術としては、ストップ&ゴー機能付きアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター(75m)、後退時の危険を警告するリアトラフィックアラートを装備。運転支援機能はもちろん、最新世代となる。
注目したいのはやはり、欧州ブランドとしては初というエステート(ステーションワゴン)モデルだろう。ハッチバックに対して200mm以上も長い全長(ICE)は、そのままカーゴスペースのゆとりにつながっていく。フル電動SUVとはまた違う「使い勝手の良さ」は、日常的に実感できる大きな魅力になるハズだ。
新しいプジョーe-308、e-308 SWは2023年後半から英国を皮切りに販売を開始する。ちなみにプジョーブランドは、2025年までにすべてのエステートに、電動化仕様車をラインナップする計画を明らかにしている。