増岡 浩 総監督の下、トライトンで参戦
「チーム三菱ラリーアート」は、インドネシアのスプリントラリー選手権王者のリファット・サンガー(インドネシア)、タイのクロスカントリーラリーで優勝経験のあるチャヤポン・ヨーター(タイ)が「トライトン」のT1仕様(改造クロスカントリー車両)で上位入賞を狙い、経験豊富なサクチャイ・ハーントラクーン(タイ)が同じく「トライトン」でリファットとチャヤポンをサポートする体制とした。
同チームを運営するタントスポーツ(タイ)には、三菱自動車からダカールラリー2連覇の経験をもつ増岡 浩が総監督として参画するほか、開発部門のエンジニアがチームに帯同し、テクニカルサポートを行う万全の体制でAXCR本番に臨む。
チームは8月29~31日の3日間、タイ西部カンチャナブリーのオフロードコース「グランプリ モーターパーク」に集結し、3日間にわたる約1100kmの耐久試験を実施。エンジンの軽量化とともに出力特性を見直してドライバビリティを向上させ、ツイスティなコースでは軽快なハンドリングを発揮する。また、新たにデュアルダンパーを採用して路面追従性が向上し、走行安定性と悪路走破性が大幅に向上している。
総監督である増岡 浩は、以下のように語った。
「実力あるドライバーを迎えることができ光栄に思います。リファットはスプリントラリーでの実績は十分ですから、長丁場のクロスカントリーラリーの戦い方をチームとしてマネジメントすれば良いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。チャヤポンはクロスカントリーラリーでの経験も豊富で、乗る度にパフォーマンスが上がっており期待が持てます。『トライトン』も2回の耐久試験を通じて問題点を洗い出し、それらを克服することができました。11月のシェイクダウンテストを実施して本番に臨みますが、私たちの『トライトン』はここまで順調に仕上がっており、2人のドライバーは力強く逞しい走りを披露してくれると思います」
AXCRの開催まで、あと2カ月あまり。「チーム三菱ラリーアート」の活躍に期待しよう。
■「チーム三菱ラリーアート」チームプロフィール
●総監督:増岡 浩(三菱自動車)
●チーム代表:シャユット・ヤンピシット(タイ:タントスポーツ)
●テクニカルディレクター:コーポン・アマータヤクン(タイ:タントスポーツ)
●テクニカルサポート:田中泰男(三菱自動車:車体)/柴山 隆(三菱自動車:エンジン)
●出場ドライバー/コ・ドライバー:リファット・サンガー(インドネシア)、チャヤポン・ヨーター(タイ)、サクチャイ・ハーントラクーン(タイ)