倍率5倍超の「難関」を乗り越えて、集まった300台
「スターキャンプ」は、1991年から続く三菱自動車主催のオートキャンプイベントだ。「クルマを通じたライフスタイルを提案する」をテーマに、自然の大切さを学び、家族や仲間、そして三菱自動車とともに絆を深める場として生まれ、育まれてきた。近年はコロナ禍のために開催が控えられていたが、2022年は3年ぶりに、感染対策を徹底した上で開催された。
9月3日(土)から4日(日)の二日間、静岡県朝霧高原のキャンプ場「ふもとっぱら」に集まったのは、300組300台のクルマたち。抽選での選ばれたが応募者は多数、倍率はなんと5倍を超える人気ぶりだったという。
参加車両は三菱車でなくても構わないのがこのイベントの特徴のひとつだが、広大な会場で目立ったのはやはり三菱車たちだった。中でも、積載量も多く走破性も高いデリカD:5での参加が目立つ。さらに、給電機能を持つ新型アウトランダーやエクリプスクロスのPHEVオーナーも多数集まっている。
中には、ラリーレイドなどで活躍した歴代パジェロでの参加も。改めて、三菱車の「アウトドアスキル」の高さを感じることができた。
電動化モデルによる新しいアウトドアスタイルの提案も
メインイベントは、各参加者が現場で食事を作り寝泊まりを体験する一泊二日のオートキャンプだが、各日の午前午後には、さまざまな体験プログラムが組まれていた。カープログラム/タイムプログラム/イベントプログラムなど、バリエーションは多彩だ。
たとえばそのひとつ「カープログラム」は、SUVオフロード試乗会や電動車試乗会、そしてこのイベント定番の最大傾斜45度の急坂登坂体験ができる同乗体験会など、参加者が三菱車の最新技術を実感できる。
また「イベントプログラム」では、オリンピックで日本人も活躍したスポーツクライミングコーナーを特設。子供たちが全力でチャレンジしている姿がほほえましかった。ほかに、モノづくりワークショップなども親子で楽しむシーンが見られた。
「スターキャンプ」は、ファミリーや仲間×クルマ×ライフスタイルという各要素に参加者が創意工夫を施すことで、個性あるキャンプライフが生み出されるところが醍醐味のひとつ。体験プログラムに参加することによって、家族や友達、恋人などととの絆を深めながら、良き思い出を文字どおり「作り上げ」ていく。
印象深いと言えば、PHEVからの給電によるアウトドアライフサポートの体験は、三菱自動車によるイベントならではの魅力と言えるかもしれない。年初の東京オートサロンに出品されたミニキャブ・ミーブの「ワーケーション」仕様車、「ミニキャブ ミーブ B-Leisure Style」といった新しいアウトドアライフスタイルのこれからも、気になるところだ。(文、写真:渡辺孝禎)