2022年10月2日、F1第17戦シンガポールGP決勝がシンガポール市街地のマリーナベイ・ストリート・サーキットで行われ、レッドブルのセルジオ・ペレスが優勝、2位にはフェラーリのシャルル・ルクレール、3位にもフェラーリのカルロス・サインツが入った。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは7位、アルファタウリの角田裕毅はリタイアに終わった。

ルクレールとの一騎打ちを制して、ペレスが今季2勝目

3年ぶり開催のシンガポールGPは、ヘビーウェットのコンディションでスタートが1時間遅れ、全車インターミディエイトでのスタートなったレースも2度のセーフティカーが出るなどの混乱で、予定の61周を消化できずに2時間経過時点が最終ラップとなる展開となった。

画像: スタートでトップに立ったペレスがレースをリード、後続を抑え込んで逃げ切った。

スタートでトップに立ったペレスがレースをリード、後続を抑え込んで逃げ切った。

スタートから続いたペレスとルクレールの優勝争いは、抜きにくいコースとタイヤデグラデーションの差でペレスに軍配が上がった。

ポールポジションのルクレールがスタートからターン1までの加速でホイールスピンを起こしてわずかに失速。そのミスを逃さずに首位を奪ったペレスは、そこからもフルプッシュでストリートコースを走り抜け、つかず離れずのペースで追走してくるルクレールを寄せ付けない。

終盤のセーフティカーで各車はドライタイヤ(ミディアム)にスイッチ、そこからはややフェラーリがレッドブルとの差を詰める展開となったが、ペレスはルクレールを冷静にディフェンスし、最後はタイヤがタレ始めたルクレールを振り切った。

第7戦モナコに続く今季2勝目となったペレスは「スタートから攻め続けた。自分自身のベストの勝利だと思う。最後の3周はすごく緊張したけど、自分の全てを出し切ったよ」と快走に顔をほころばせた。

画像: 決勝レース時のコンディション。グリッドに並ぶ直前に降った雨のためレースの開始は1時間遅れとなった。

決勝レース時のコンディション。グリッドに並ぶ直前に降った雨のためレースの開始は1時間遅れとなった。

フェルスタッッペンは苦戦、王座決定は鈴鹿の日本GPに持ち越し

燃料不足で予選Q3の最終アタックを諦め、8番グリッドからのスタートとなったマックス・フェルスタッペンは抜きにくいストリートサーキットで出入りの激しいレースとなった。

画像: オーバーテイクの難しいコースに手こずり、7位に終わったフェルスタッペン。オーバーテイクを試みてコースアウト、タイヤを傷めてピットに入る場面もあった。

オーバーテイクの難しいコースに手こずり、7位に終わったフェルスタッペン。オーバーテイクを試みてコースアウト、タイヤを傷めてピットに入る場面もあった。

まずスタートで失敗し12番手まで後退。そこからの追い上げもまずはセバスチャン・ヴェッテル(アストンマーティン)に、続いてフェルナンド・アロンソに阻まれて思うように浮上できず。それでも5番手まで上がって迎えた終盤には、セーフティカー明けに先行するランド・ノリス(マクラーレン)を抜こうとしてコースアウト。痛めたタイヤを交換して追い上げたものの7位まで挽回するのが精一杯だった。

展開次第ではここで2年連続のタイトルを決める可能性もあったが、「決着」は日本GP以降に持ち越されることになった。

画像: シンガポールGPの各ドライバーのタイヤ戦略。ファステストラップは最後に新品のソフトタイヤを装着したラッセルが記録。セカンドベストはペレスだった。

シンガポールGPの各ドライバーのタイヤ戦略。ファステストラップは最後に新品のソフトタイヤを装着したラッセルが記録。セカンドベストはペレスだった。

次戦第18戦日本GPは10月7日に三重県の鈴鹿サーキットで開幕、10月9日に決勝が行われる。

■2022年 F1第17戦シンガポールGP 決勝 結果

1位 11 S.ペレス(レッドブル)59周 
2位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+2.595s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+10.305s
4位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+21.133s
5位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)+53.282s
6位18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+56.330s
7位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル)+58.825s
8位5 S.ヴェッテル(アストンマーティン・メルセデス)+60.032s
9位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+61.515s
10位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・レッドブル)+69.576s
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リタイア 22 角田裕毅(アルファタウリ・レッドブル )
ファステストラップ: 63 G.ラッセル(メルセデス)1:46.458

■2022年 F1ドライバーズランキング(第17戦終了時)

1位 M.フェルスタッペン(レッドブル)341
2位 C.ルクレール(フェラーリ)237
3位 S.ペレス(レッドブル)235
4位 G.ラッセル(メルセデス)203
5位 C.サインツ(フェラーリ)202
6位 L.ハミルトン(メルセデス)170

■2022年 F1コンストラクターズランキング(第17戦終了時)

1位 レッドブル 576
2位 フェラーリ 439
3位 メルセデス 37
4位 マクラーレン・メルセデス 129
5位 アルピーヌ・ルノー125

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