免許を取得したばかりの人は、いよいよ自分のクルマを運転できるとワクワクしていることでしょう。しかし、免許を取って1年間は「初心者マークをつける義務」と、「交通違反のペナルティが重い」ということをお忘れなく。

「初心者マーク」は地上0.4m〜1.2mに貼る!

免許取得後1年間は初心者マークを貼る義務がありますが、どこに貼れば良いのでしょうか。

道路交通法施行規則第9条の6第1項(初心運転者標識等の表示)では、「法第七十一条の五第一項から第四項まで及び第七十一条の六第一項から第三項までに規定する標識は、地上〇・四メートル以上一・二メートル以下の位置に前方又は後方から見やすいように表示するものとする。」と定められています。

つまり、厳密には「地上0.4〜1.2mの位置に貼る」のが正解なのですが、メジャーで高さを測って貼るのは面倒ですよね。ざっくりとした目安でいうと、膝上〜フロントガラスより下のボディ部分までと覚えておけばよいでしょう。

フロントガラスに吸盤付きの初心者マークを貼っちゃダメ

街中でよく見かける、フロントガラスに初心者マークを吸盤で貼り付ける行為。実は違法だって知っていましたか?

フロントガラスは、運転の視界を邪魔になると非常に危険なので、車検シール(検査標章)・整備命令標章など限られたものしか貼り付けることができないことになっています。一方で、リアガラスに関しては規定がないので、吸盤付きの初心者マークを貼り付けることが可能です。

ただし、リアガラスに貼り付ける場合、とくにミニバンのような車高が高いクルマだと1.2m以上になってしまうことがあるので、ご注意ください。車体後方に貼る初心者マークも、車体前方と同じように膝上〜ガラス下のボディ部分までに貼り付ければ、ほとんどの車種で基準以内に収まります。

画像: フロントガラスに初心者マークを貼り付けるのは禁止されています。写真の赤枠部分に貼りましょう。

フロントガラスに初心者マークを貼り付けるのは禁止されています。写真の赤枠部分に貼りましょう。

教習所でもらった初心者マークがボディにつかない時はどうする?

最近のクルマは、軽量化のためにボディがアルミニウムでできていることがあります。その場合、教習所の卒業時にもらうことが多い、マグネットタイプの初心者マークだと貼ることができません。

前に貼るマークに関しては、アルミじゃないボディ部分を探すか、貼ってはがせるタイプのものを別途購入する必要があります。後ろに関しては、先述のように少し面倒ではありますが、メジャーで1.2mを測り、リアガラスに吸盤で貼り付けるとよいでしょう。

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