「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、マツダ アクセラだ。

マツダ アクセラスポーツ(2011年:マイナーチェンジ)

画像: 今回のマイナーチェンジで前後バンパーは新意匠となり、車体下面の空気の流れも最適化され、Cd値は0.28(セダンは0.26)を達成。

今回のマイナーチェンジで前後バンパーは新意匠となり、車体下面の空気の流れも最適化され、Cd値は0.28(セダンは0.26)を達成。

マツダのクルマは走りに関して常に前向きだ。環境問題がクローズアップされてからもその志が変わることはなく、独自の「SKYACTIV(スカイアクティブ)テクノロジー」を駆使してエンジンやサスペンションはもとより、ボディにいたるまで新設計。ハイブリッドやモーターに頼らない、ピュアなクルマ作りをスタートさせている。

そのSKYACTIVテクノロジー搭載の第2弾は、マイナーチェンジされたアクセラだった。デミオに続いて投入されたアクセラの大きなポイントは、トランスミッション。デミオが従来モデルと同様のCVTを採用していたのに対し、アクセラは新設計の6速ATを採用する点だ。

ここでSKYACTIV全体の概要をさらっとおさらいしておくと、柱は3つ。ひとつめは高圧縮比と4‐1排気の組み合わせで燃費を大幅に向上にさせるとともに、トルクを全域でボリュームアップさせた新設計ガソリンエンジン。ふたつめはトルクコンバータと小型湿式多板クラッチを採用した新設計6速ATのロックアップ領域を従来の49%から82%に拡大させることで、スムーズでダイレクトな加速感と素早い変速を実現した新世代トランスミッションの搭載。

そして3つめがシャシで、ひとことでいえばヨーロッパ車のような安定感の高い走りをターゲットに、ボディの強化と取り付け位置の見直しでセッティングを大幅変更したサスペンションの採用だ。

今回のアクセラだが、排気レイアウトは4‐1でデミオと同様ながら、エンジン本体もミッションも新設計。さらにボディは大幅な強化が施され、サスペンションも渾身のチューニングが行われたことで、現行モデルをベースとしたSKYACTIVテクノロジー搭載モデルとしては究極のパッケージングということができる。

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