最新、注目の電動化モデルたち「BEV(電気自動車)&PHEV(プラグインハイブリッド)&HEV(ハイブリッド)」を紹介。2022年11月12日(土)から13日(日)開催の『EV & SDGs 2022フェア in Chiba』(千葉県・イオンモール幕張新都心)では、このモデルたちを一堂に集めてのイベントも開催される。今回はフォルクスワーゲンの「ID.4」を紹介しよう。(Motor Magazine 2022年12月号付録より)

流麗なフォルムは「自然」からのインスピレーション

フォルクスワーゲンはBEVの「ID.シリーズ」によりワールドワイドでEV攻勢をかけているとこだ2020年に欧州で発売したコンパクトハッチの「ID.3」を皮切りに、2021年には欧州だけでなく米国と中国でクロスオーバーSUVの「ID.4」やSUVクーペの「ID.5」を、さらに中国向けの7シーター電動SUVの「ID.6」を市場投入してきた。また、2022年には話題作「ID.BUZZ」の予約受注が欧州ですでにスタートしている。

そしていよいよ日本にもID.シリーズがやってきた。先陣を切るのは、2021年に「ワールド カー オブ ザイヤー」を獲得しており、フォルクスワーゲンブランドのBEVとして本稿執筆時までに世界最量販となる15万台以上を販売した人気モデルのID.4だ。

画像: 操作性に優れたインテリア。BEV専用のMEBプラットフォーム採用によってフラットでゆとりある室内空間を実現した。

操作性に優れたインテリア。BEV専用のMEBプラットフォーム採用によってフラットでゆとりある室内空間を実現した。

BEV専用に新たに開発されたMEBプラットフォームの採用により、駆動用バッテリーを前後の車軸間にレイアウトすることでロングホイールベースを実現し、従来のカテゴリーよりも1クラス上に相当する広い室内空間と、543~1575Lという容量の大きな荷室が確保されている。

さらには、重量のあるバッテリーをボディ下に格納することで、車両の低重心化と最適な車両の重量バランスを両立するとともに、リア駆動により高い操舵性とトラクション性能を実現している。

アスリートのプロポーションを想起させるモダンなスタイリングのクリアで流れるようなデザインは「自然」からヒントを得たもので、わずか0.28という非常に優れたCd値を達成したことも特筆できる。

駆動モーターの出力は最大150kWで、バッテリー容量は最大77kWhとなり、WLTCモード航続距離は最大561kmを誇る。また0→100km/h加速タイムは8.5秒と、速さだけを訴求するタイプのBEVではない。

海外には、より出力等を抑えたモデルや、駆動方式をAWDとしバッテリー容量を増やしたバージョンも用意されるが、日本向けは上記仕様のみとなる見込みである。

画像: 普通充電と急速充電に対応。急速充電(94kW)では約42分間で80%まで、普通充電(6kW)では約13時間で満充電となる。

普通充電と急速充電に対応。急速充電(94kW)では約42分間で80%まで、普通充電(6kW)では約13時間で満充電となる。

フォルクスワーゲン ID.4 Pro Launch Edition 主要諸元

全長×全幅×全高:4585×1850×1640mm
ホイールベース:2770mm
車両重量:ー
パワートレーン:1モーター(リア)
最高出力:150kW
最大トルク:310Nm
最小回転半径:ー
駆動方式:RWD
一充電走行距離:561km(WLTCモード)
総電力量:77kWh
タイヤサイズ:ー
車両価格:未定

画像: web.motormagazine.co.jp
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