人気車である「SUBARU XV」の後継車となる「クロストレック」がワールドプレミアされた。さらなる進化を遂げたスバルグローバルプラットフォーム(SGP)や改良版アイサイトなど、次代のスバルを担う最新技術を積極的に採用。一新されたのは車名だけにとどまらない。(Motor Magazine 2022年11月号より)

走行性能に関わる部分は、骨格からシートまで一新

動的な質感の向上も見逃せない。クロストレックからは、その骨格であるスバルグローバルプラットフォーム(SGP)はさらに熟成度を高めている。ボディ全体の骨格部材を組み立ててから外板パネルを溶接するフルインナーフレーム構造を採用し、構造用接着剤の採用拡大やサスペンション取り付け部の剛性向上など、SGPの登場以来蓄積された知見が存分に反映されている。

画像: パワーユニットは2L水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドが搭載される。

パワーユニットは2L水平対向4気筒エンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドが搭載される。

さらに、ルーフパネルの接合に弾性接着剤を用いることで、ルーフの振動や共振を抑えて車内騒音や振動を低減。また車体の揺れを伝えにくくする新構造のシートを採用し、その取り付け方法も従来のブラケットを介した方式からシートレールを直接車体に取り付ける方式に改められるなど、快適な車内空間と乗り心地の実現にも力が注がれている点も要注目だ。

搭載されるパワーユニットは、2L直噴4気筒水平対向エンジンとモーターを組み合わせたマイルドハイブリッド(e-BOXER)。9月15日の時点では詳細なスペックなどへの言及はなかったが、環境規制対応やグローバルカーということを考え併せればベストな選択と言える。

駆動方式は、全車AWD(フルタイム4輪駆動)。1972年に発売された初の量産乗用4輪駆動車「レオーネ4WDエステートバン」以来、50年にわたって連綿と受け継がれ進化してきたシンメトリカルAWDは、さらに完成度を増しているに違いない。

さて、このクロストレックはどんなカーライフを体験させてくれるのだろう。日本市場に導入が始
まる2023年がいまから楽しみである。続報にも期待したい。(文:阪本 透/写真:井上雅行)

スバル クロストレック主要諸元

●全長×全幅×全高:4480×1805×1580mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1540-1620kg
●エンジン:対向4DOHC+モーター
●総排気量:1995cc
●トランスミッション:CVT(リニアトロニック)
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:225/55R18 または 225/60R17
*データはプロトタイプの数値

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