2022年11月18日、F1第22戦最終戦アブダビGPがヤス・マリーナ・サーキットで開幕する。長いシーズンもいよいよグランドフィナーレとなる。チャンピオンはすでに確定しているが、前戦でのメルセデスの復活で優勝争いは予断を許さない状況となり、さらに最終戦らしく、フェラーリとメルセデスのコンストラクター2位争い、ルクレールとペレスのドライバー2位争いなど、注目ポイントは多い。

昨年は歴史に残る劇的な展開でフェルスタッペンが優勝

昨年2021年のアブダビGPでは、最終ラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を逆転して、フェルスタッペンが初の世界チャンピオンを獲得。コンストラクターズ選手権はメルセデスが8連覇を達成した。

画像: 昨年2021年のアブダビGP。最終ラップの劇的な逆転で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝を飾った。

昨年2021年のアブダビGP。最終ラップの劇的な逆転で、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝を飾った。

ポールポジションからスタートしたフェルスタッペンだったが、そのスタートでハミルトンに先行を許すと、どうしてもオーバーテイクできない膠着状態に陥ってしまう。ところが、もはや万事休すかと思われた残り8周、奇跡が起きた。アクシデントでセーフティカーが出動したのだ。

ここで、2番手のフェルスタッペンが迷うことなくソフトタイヤに履き替えたのに対し、首位のハミルトンはポジションをキープすべくそのまま走行。レースはそのまま終了かと思われたが、セーフティカーのペースが遅く、残り1周でレースが再開されたことで状況は一変した。こうなればニュータイヤのフェルスタッペンが俄然有利で、劇的な逆転優勝を達成、逆転でチャンピオンに輝くことになった。

画像: 昨年2021年のアブダビGPのタイヤストラテジー。1ストップが定石だが、フェルスタッペンはオーバーテイクを狙って3ストップを敢行。

昨年2021年のアブダビGPのタイヤストラテジー。1ストップが定石だが、フェルスタッペンはオーバーテイクを狙って3ストップを敢行。

【参考】2021年F1第22戦最終戦アブダビGP決勝 結果

1位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)58周
2位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+2.256s
3位 55 C.サインツ(フェラーリ)+5.173s
4位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)+5.692s
5位 10 P.ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)+6.531s
6位 77 V.ボッタス(メルセデス)+7.463s
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メル セデス)+59.200s
8位14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)+61.708s
9位31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+64.026s
10位 16 C.ルクレール( フェラーリ)+66.057s
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リタイア 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)

タイヤを供給するピレリはアブダビGP開幕に向けて「今年のアブダビGPには最も柔らかい3つのタイヤコンパウンドを供給します。ハードがC3 、ミディアムがC4として、ソフトがC5です。ヤス・マリーナ・サーキットは昨年ストレートとコーナーのいくつかに変更が加えられたことで、タイヤに対する縦方向と横方向の負荷のバランスが取れました。その効果もありサーキットの特性はタイヤにとって特に厳しいものではなく、柔らかいコンパウンドを使用できますが、レースは終盤路面温度が低下するのでケアが必要となるでしょう」と分析している。

画像: ピレリが公開したアブダビGPの分析データ。

ピレリが公開したアブダビGPの分析データ。

F1第22戦アブダビGPは11月18日14時(日本時間19時)からのフリー走行1回目で開幕、予選は11月19日18時(日本時間23時)、決勝は11月20日17時(日本時間22時)に開始される。

■2022年F1第22戦アブダビGP タイムスケジュール

フリー走行1回目:11月18日14時〜15時(日本時間19時〜20時)
フリー走行2回目:11月18日17時〜18時(日本時間22時〜23時)
フリー走行3回目:11月19日14時30分〜15時30分(日本時間19時30分〜20時30分)
予選:11月19日18時〜19時(日本時間23時〜24時)
決勝(58周):11月20日17時〜(日本時間22時〜)

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