驚異的な販売台数の伸び率を示した「テスラ モデルY」
世界的な自動車産業調査会社「JATO Japan Limited」によると、2022年9月の欧州新車販売台数は、2021年9月の96万5595台から103万8481台に達し7.5%増となった。
ここのところ伸び悩んでいたBEV(電気自動車)の販売が16万869台と市場全体の15.6%を占め、2021年12月に次ぐ月次シェアとなったことが後押しをしたようだ。特に、ドイツ、フランス、イギリスでのBEV需要は60%を超えるものとなっている。
好調なBEV需要の中で、目立った動きを見せているのが「テスラ」だ。欧州のBEV販売台数の4分の1強を占めている。なかでも、SUVブームに乗って「テスラ モデルY」が2021年9月比227%増という驚異的な伸びを示し、販売台数約2万9367台を記録。文句なしの9月の欧州市場ナンバー1の数字だ。
2位はプジョー 208であったが、シュコダ オクタビア、フォルクスワーゲン Tロック、日産 キャシュカイが上位10位に再登場するなど、好調な売れ行きを示している。ランキングの下位で高い増加率を示したモデルは、キア スポーテージの53%増、フォード クーガの89%増、フォルクスワーゲン ティグアンの58%増、フォード フィエスタの87%増、クプラ フォーメンターの97%増、アウディ A3の70%増、ルノー メガーヌの119%増、プジョー 308の175%増、メルセデス・ベンツ Cクラスの203%増、メルセデス・ベンツ CLAの52%増、メルセデス・ベンツ GLAの157%増となる。
最新モデルで好調だったのは、マツダ CX-60の2759台、BMW i4の2429台、フォルクスワーゲン ID.5の2245台、ボルボ C40の1911台、メルセデス・ベンツ EQBの1882台、アルファロメオ トナーレの1574台、DS4の1428台、シトロエンC5 Xの1147台、日産 アリアの1047台、メルセデス・ベンツ EQEの1005台などとなる。