「洗練、広々、パワフル」の三要素を上級シフト
北米などで販売されるハイランダーは、2001年に初代がデビュー、日本にはクルーガーの名称で導入されていた。クルーガー自体は2007年に国内のラインナップから姿を消しているが、海外では現行型が4代目として人気を博し、新型で満を持しての5世代目へとシフトすることになるグローバル市場ではもはや、スタイリッシュ&スポーティな3列シートSUVとしての地位を、確立している定番モデルと言っていい。
今回、北米トヨタが公開したのは、その上級仕様車と思しきSUVの、リアパートの一部だ。キーワードは「洗練、広々、パワフル」の3つ。ハイランダーですらレクサスRXを凌ぐ全長4950×全幅1930×全高1730mmの威容を誇る。さらに上級志向かつ室内のゆとりを増したパッケージを有していると予想されるグランド ハイランダーの迫力と豪華ぶりは、おおむね想像がつくだろう。
さらに、ハイランダーが2.5L 直4ユニット×ハイブリッド(システム総合出力243ps)を採用するのに対して、グランドハイランダーは、新しいレクサスRX500hや新型クラウン クロスオーバーRSなどと同じ「HYBRID MAX(日本仕様は「デュアルブーストハイブリッドシステム」)」を搭載している。2.4L直4ターボ×シリーズパラレルハイブリッドのコンビネーションは、次元違いの力強い走りを実現していることは間違いない。駆動方式は、ドライブモードセレクトを備えたダイナミックトルクベクタリングAWDだ。
あくまで想像ではあるものの、堂々たる存在感と圧倒的なユーティリティ性能、加えてスポーティな走りまで期待される新型グランド ハイランダー。今のところ日本への導入見込みは薄そうだけれど、現地時間2023年2月8日の正式公開が待ち遠しい。
■参考:レクサスRX500hパワートレーン 諸元
・パワートレーン:2.4L直4DOHCターボ+パラレルハイブリッド
・エンジン最高出力:202kW(275ps)/6000rpm
・エンジン最大トルク:460Nm(46.9kgm)/2000−3000rpm
・モーター最高出力:前64kW(87ps)/後76kW(103ps)
・モーター最大トルク:前292Nm(29.8kgm)/後169kW(17.2ps)
・システム最高出力:273kW(371ps)
・トランスミッション:Direct Shift-6AT
・駆動方式:4WD
・0→100km/h加速:6.2秒