電動モデル初のキャンピングカー
メルセデス・ベンツの電動化路線は加速の一途をたどっているようだ。商用車「Tクラス」のBEV(電気自動車)「メルセデスEQ EQT」(以下EQT)がこのたびデビューを飾ったが、それだけでは物足りないと思ったのか、キャンプングカーコンセプトモデルとして「メルセデスEQ EQTマルコ・ポーロ1」(以下EQTマルコ・ポーロ1)のお披露目も行われた。BEVとしては、初の試みだ。
さて、その「EQTマルコ・ポーロ1」だが、その大きな魅力がベースモデル「EQT」の2718mというロングホイールベースから生み出される余裕の車内スペース。なんたって、寝室用として後部に2m×1.15mものスペースが確保できちゃうのだから。
しかも、ポップアップルーフを備え、そこも寝室として使用できる。名前の由来にもなった冒険家マルコ・ポールのように世界一周とはいわないまでも、長旅での車中泊への強い味方になるだろう。
アメニティへの配慮も万全だ。豊富な収納スペースに加え、16Lの冷蔵庫やカートリッジ式ガスレンジなんども用意される。シートはウォッシャブルだ。
キャンパーの心を鷲づかみしそうな「EQTマルコ・ポーロ1」だが、気になるのが航続距離だろう。公表された数値は、282km(WLTP)とまずまずのところだ。駆動は、FWDとなる。心臓部のモーターの最高出力は122hp(90kW)で最大トルクは245Nmを発生する。
■メルセデスEQ EQTマルコ・ポーロ1主要諸元
●全長×全幅×全高:4498×1819×1859mm
●ホイールベース:2716mm
●車両重量:1874-2015kg(EU準拠)
●モーター:永久磁石同期電動機
●モーター最高出力:90kW(122hp)
●モーター最大トルク:245Nm
●バッテリー総電力量:45kWh
●WLTP電航続距離:282km
●駆動方式:FWD