三菱の軽商用車「ブラボー」の裏に波乱万丈の歴史あり
1989年、ミニキャブエステートの後継車「ミニキャブブラボー」として誕生しました。発売当初は550ccでしたが、1991年登場の2代目の時に660cc化して「ミニキャブ」から車名が独立し、「ブラボー」となります。
1999年に後継車となるタウンボックスが発売されたことで、独立した車名としての「ブラボー」は一度消滅します。その後、2011年にミニキャブバンの一部改良の際に、新グレードとして「ブラボー」が復活しました。
2014年以降のミニキャブバンはスズキの軽商用車エブリイのOEMモデルとなっており、グレードの名前として「ブラボー」が設定されています。
現行ミニキャブバンと「ブラボー」グレード
現行モデルのミニキャブバンの特徴は、荷室スペースの広さ、燃費の良さ、そしてAMT(マニュアルベースのAT)が用意されている点です。荷室スペースは、荷室長1910mm×荷室幅1385mm×荷室高1240mmと広めで、床面もフラットにできるため最大限荷室を活用可能な上、助手席を前に倒すと2640mmもの床面長を確保できます。
また、14.6~17.2km/Lと軽バンとしては低燃費で、Mグレードではトランスミッションが4速AT、5速MT、5速AMTの3種類設定されているのも注目ポイント。5速AMTは5速MTをベースにクラッチとシフト操作を自動でやってくれるもので、マニュアルモードを選択して面倒なクラッチ操作なしでシフト操作を行い運転を楽しめます。
地味にうれしいのが、最小回転半径が4.1mと小さいこと。小回りが非常によく、狭い路地や林道でもスイスイ通り抜けることができます。
「ブラボー」は最上位グレードとなるため、4速ATのみが設定されますが、その代わりにインテリアやオーディオなどの上質さを追求したグレードです。また、リアヒーターや運転支援機能「e-Assist」を搭載し、安心・快適な運転を実現します。さらに、座席をフルフラットにすることが可能なので、車中泊にもぴったりなグレードではないでしょうか。