2022年12月6日、メルセデスAMGはSクラスのハイパフォーマンスモデル、「S63 Eパフォーマンス(PERFORMANCE)」を発表した。フロントにV8エンジン、リアに電気モーターを搭載するプラグインハイブリッドのスーパーラグジュアリーサルーンだ。

フロントにV8ツインターボエンジン、リアにモーターを搭載

画像: フロントに搭載された4LのV8ツインターボエンジンだけでも、450kW(612hp)と900Nmを発生する。

フロントに搭載された4LのV8ツインターボエンジンだけでも、450kW(612hp)と900Nmを発生する。

S63 Eパフォーマンスのパワートレーンは、4Lのツインターボエンジン、電気モーター、アファルターバッハで開発された高性能バッテリー、AMGパフォーマンス4マティックの4WDを組み合わせた、F1テクノロジーをフィードバックしたプラグインハイブリッド システムだ。システム総合出力は590kW(802hp)、同総合トルクは1430Nmを発生。0→100km/h加速は、わずか3.3秒。モーターによるアシストは、電子制御で290km/hまで行われる(オプションのAMGドライバーズパッケージ使用時。標準は250km/h)。

140kW(190hp)を発生する電気モーターはリアアクスルにマウントされ、電動シフト式2速変速機と電子制御リミテッドスリップデフと統合され、コンパクトな電動ユニット(EDU)を形成している。高性能バッテリーも、リアアクスル上の後部にレイアウトされている。

このEDUは、V8エンジンに接続している9速ATをバイパスできることが利点だ。9速ATの後ろに配置されているので、エンジンとモーターの両方のトルクを最大限に活用できる。その結果、このクラスとしては最強の1430Nmというシステムトルクを発生することができる。

足まわりには、AMG ライドコントロール+サスペンション、AMG ライドコントロール アクティブ ロールスタビライザーとアクティブ リアアクスル ステアリング(4WS)なども標準装備し、ドライビングダイナミクスと快適性を大幅に向上させている。

まさに史上最強のSクラス、メルセデスAMG S63 Eパフォーマンスの日本導入に関しては未定だが、AMGファンの多い日本市場を考慮すると、2023年中には日本にも導入されるのではないかと思われる。

画像: 充電用ポートは、左リアフェンダー上に備わる。

充電用ポートは、左リアフェンダー上に備わる。

■メルセデスAMG S63 Eパフォーマンス 主要諸元

●全長×全幅×全高:5336×1921×1515mm
●ホイールベース:3216mm
●車両重量:2595kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:3982cc
●最高出力:450kW(612hp)/5500-6500rpm
●最大トルク:900Nm/2500−4500rpm
●モーター最高出力:140kW(190hp)
●モーター最大トルク:320Nm
●システム最高出力:590kW(802hp)
●システム最大トルク:1430Nm
●バッテリー総電力量:13.1kWh
●EV走行可能距離:33km
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・76L
●EU総合燃費:22.7km/L
●最高速度:250km/h(リミッター作動)
●0→100km/h加速:3.3秒
●タイヤサイズ:前255/45ZR20、後285/40ZR20

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