「トランスポーター」シリーズ
「ワイルド・スピード」シリーズや「エクスペンダブルス」シリーズに出演しているジェイソン・ステイサム。彼の主演シリーズが3本、リブート版が1本、テレビドラマ版も2シーズン製作された運び屋映画が「トランスポーター」だ。公開当時のBMW 735iが画面狭しと疾走する。ちなみに2作目以降は主人公のフランク(契約厳守、依頼者の名前は聞かない、依頼品を開けない、という3つのルールあり)の愛車は、BMWからアウディ A8に変更された。
こちらもフランクを追うタルコーニ警部とのやりとりが、アクションの合間に味付けとして加えられている。カーアクションだけでなく、肉体派俳優ジェイソン・ステイサムの格闘アクションも楽しめる、まさにお徳なシリーズだ。(2002年/監督:ルイ・レテリエ、コリー・ユン/出演:ジェイソン・ステイサム、ほか/DVD発売:TCエンタテインメント)
Ⓒ2002 EuropCorp-TF1 Films Production.ALL RIGHTS RESERVED,
「ベイビー・ドライバー」
天才的ドライビングテクニックで暗黒街の逃がし屋を生業としているのが、スバル インプレッサWRXを愛車としている「ベイビー・ドライバー」。子供の頃に遭遇した自動車事故後遺症の耳鳴りを治めるために常に音楽を聞きながら走っている若き主人公がベイビー。初めてできた恋人のために犯罪組織から離れようとするベイビーだったが、彼の運転技術を必要としている組織は、ベイビーを手放す気はなかった。
果たしてベイビーと組織との壮絶なカーチェイスが始まる。ダッジ・チャレンジャー、フォード・トーラスなどや、日本車では他に三菱 ギャランも登場する。(2017年/監督:エドガー・ライト/出演:アンセル・エルゴート、ほか/DVD発売:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント)
Ⓒ2017 Tristar Pictures.Inc.and MRC Ⅱ Distribution Company L/P.All Rights Reserved.
「ザ・ドライバー」
名匠 ウォルター・ヒルが夜のロサンゼルスを舞台に犯罪者の逃がし屋と刑事、女性ギャンブラーの三つ巴の間で繰り広げられるクライムアクションを描いたのが「ザ・ドライバー」。ウォルター・ヒルといえば、あの「エイリアン」シリーズの製作者に名前を連ね、「48時間」や「ストリート・オブ・ファイヤー」などの監督・脚本も手掛けた名匠だ。
その彼がキャリア初期の1978年に監督した1本。ナイトシーンが多いので少々見づらい部分もあるが、夜の街を疾走するヘッドランプの流れやドリフトで散る火花などがカーチェイスを美しくさえも見せる1本だ。(1978年/監督:ウォルター・ヒル/出演:ライアン・オニール、ほか/DVD発売:TCエンタテインメント)
Ⓒ1978 Twentieth Century Fox Film Corporation-CANAL+Image UK Ltd.
カーアクション ムービーは、この他にも「007」シリーズや「ワイルド・スピード」シリーズ、そして「ミッション・インポッシブル」シリーズなどの大ヒット作品などがある。「スクランブル」「ブレーキ・ダウン」「ザ・チェイス」など小品も多数。
クルマを単なる移動手段のひとつと考えないクルマ好きには、どの作品も楽しめること間違いないだろう。ましてや自分の乗っているクルマが登場する映画ならば愛着もひとしお。Webモーターマガジン読者の皆さんのお気に入りのカーアクション ムービーを、この年末年始で探してみるのも楽しいのではないだろうか。(文:永田よしのり)