富士山を一望! 買い物もステイも楽しい高原リゾート
買い物は楽しい。しかし、家族との長時間の買い物はどうも苦手だ。とくに広大なアウトレット行きは及び腰になる。家人らは「楽しくウォーキングもできて健康的!」などというが、こちらは時間が経つにつれ苦痛に・・・。ベンチで寝転がっているお父さんの気持ち良くわかります(笑)。
ところが、「御殿場プレミアム・アウトレット」に、ココがあるなら行ってもいい!と思えるうれしい施設が登場した。「HOTEL CLAD(クラッド)」と併設の日帰り温泉施設「木の花の湯(このはなのゆ)」だ。
場所は御殿場プレミアム・アウトレットの敷地内。最も奥側に位置し、施設全体を見下ろす小高い丘の上に建つ。ホテル、温泉施設ともに一番の魅力は、富士山を眺めるそのロケーションだ。
ホテルは和のテイストをちりばめたモダンなデザインで構成され、玄武岩を使ったオブジェや寄木細工など、富士山やエリアにちなんだ素材を使ったロビーからは、雄大な富士山を望む。また、客室の半数以上が富士山の姿を眺める「富士ビュー」となっているなど、まさに「世界遺産 富士山」とともにあるホテルなのだ。
シンプルな部屋に映える富士山
基本となる部屋は、随所にウッドを多用したナチュラルなテイスト。23平方メートルながらシンプルで使い勝手のよい作りで、ソファをしっかり装備し、十分に寛げる空間となっている。部屋のタイプはツインルーム、ダブルルーム、バリアフリーのアクセシブルルーム、広めのスーペリアルームのほか、さらに「journal standard Furniture」とコラボレーションしたスタイリッシュな内装の「コンセプトルーム」もある。
なによりうれしいのは、自家源泉の日帰り温泉施設が併設されていることだ。ホテルゲストはもちろん自由に利用可。お風呂は男女ともに、内湯は広々と明るく開放的で、地下水を利用した「炭酸風呂」や「座湯」に本格的なサウナも備える。屋外には深さ約130cmとお湯につかりながら立ったまま富士山を一望できる「立湯」、そこから一段下がったところに幅約10mもの「展望風呂」がある。あえて高低をつけたことで、どこからでも誰もが富士山の大パノラマと温泉を心ゆくまで楽しめるのだ。
また、温泉施設には地元や近隣食材にこだわったメニューを揃える「ダイニング花衣」のほか、クラフトビールやB級グルメを気軽に味わえるカフェもある。さらには、350平方メートルもの広い空間にライブラリーを備えた「休息房」や照明を落として籠るように過ごせる「うたたね房」、マッサージ施設等など、寛ぐための設備が充実している。そう、これまで家族の買い物中に居場所がなかったお父さんも、「木の花の湯」で湯に浸かり、ゆったりと待つこともできるのだ。
でも利用するなら断然、泊りがいい。泊りなら朝夕の渋滞の心配も減り、アウトレットでは遠い駐車場に案内される心配もない。買い物も余裕を持って楽しむことができるはずだ。
なにより、眺望も温泉も優れたリゾート感溢れるホテルである。アウトレット目的で利用するだけでなく、ホテルステイを目的に、買い物や近隣観光を楽しみたい。(文:小倉 修)