プジョー 408はセダンでもステーションワゴンでもなく、スタイリッシュな5ドアファストバックをベースに、大径タイヤを装着して車高を上げたまったく新しいエクステリアデザインで登場した(Motor Magazine2023年2月号より)

驚くほど高い静粛性。先進性とともに実用性にもこだわる

センターコンソールにあるスタトターボタンを押して、スライドスイッチ状のギアセレクターでDを選択、アクセルペダルを踏み込むと、まずはEV走行でスタートする。小径のステアリングホイールは最初少し切り込み過ぎて戸惑ったが、すぐに慣れ、自然な操舵力と路面からのフィードバックがスポーティなドライブに誘う。

画像: 1.6L直4ターボにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムによって、総合出力は225ps/360Nmとなる。

1.6L直4ターボにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムによって、総合出力は225ps/360Nmとなる。

カタログ表記では64㎞ までEVでの走行可能となっているが、ハイブリッドモードにすると1.6L直4ターボエンジンが始動、8速オートマチックを介してスムーズなデュエットが始まる。システム総合出力は225㎰ 、最大トルクは360Nmで、エンジンとモーターの切り替わりやアシストだけでなくブレーキも回生と油圧による減速も自然である。またダイナミック性能は0→100㎞ /h加速が7.9秒、最高速は233㎞ /hと十分以上だ。

約19㎝ の最低地上高を持った、やや硬めのシャシはオプションの20インチタイヤを装着しているにもかかわらず路面からのショックは直接伝わらず乗り心地も快適である。また新たに採用された防音ガラスによって車内も静か。さらに2.79mのたっぷりしたホイールベースが生むリアスペースに家族を乗せてのロングツーリングも楽しめる。ラゲッジスペースもリアシートを立てた状態で471Lの容量と十分な広さを持っている。

安全性能も特筆すべきポイント。フロントに装着される大型エンブレムの後ろに隠れたレーダーを含め、合計なんと9基のレーダーと6基のカメラによって速度標識認識+ストップ&ゴーシステムを持ったアダプティブクルーズコントロールなど、合計30件のアシスタントシステムが標準装備されているのは驚きだった。

このプジョー初の5ドアファストバックのクロスオーバーモデル408は、ヨーロッパでは2023年1月末から発売が始まるが、日本での発売時期や価格はまだ発表されていない。もし日本市場への導入が叶えば、冒頭に述べたようにスタイリッシュで独特なデザインがSUVブームの中で非常にユニークな存在になるのは間違いない。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)

プジョー 408 ハイブリッド225主要諸元

●全長×全幅×全高:4687×1848×1478mm
●ホイールベース:2787mm
●車両重量:1706kg
●エンジン:直4DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:132kW(180ps)/6000rpm
●最大トルク:250Nm/1750rpm
●モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
●モーター最大トルク:320Nm/2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●タイヤサイズ:245/40R20

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