北米におけるマツダの事業を統括する「マツダノースアメリカンオペレーションズ」は、現地時間1月31日に「MAZDA CX-90」を発表することを明らかにした。PHEV搭載モデルとともに、マツダの量産ガソリンエンジンとしては最強スペックの直6ターボユニットが設定されるなど、まさに渾身の「フラッグシップ」となりそうだ。

新たなフラッグシップ誕生へのカウントダウンがスタート

日本には未だに導入されていないものの、マツダのフラッグシップモデルというべきは北米とオセアニア向けにラインナップされてきた「MAZDA CX-9」だろう。2021年にCX-8と同系統の第二世代にフルモデルチェンジを果たし、CX-8よりもひとまわり大きなボディに3列シートを備えたラグジュアリーSUVとして人気を博してきた。

画像: この画像だけ見ても、かなりのボリュームの持ち主であることは想像がつく。

この画像だけ見ても、かなりのボリュームの持ち主であることは想像がつく。

だがその座もいよいよ、進化著しい後進に譲る時が迫っているようだ。北米におけるマツダの事業を統括する「マツダノースアメリカンオペレーションズ」は、現地時間にして1月31日にまったく新しい3列シートクロスオーバーSUV「CX-90」を発表するというニュースリリースを発信した。その存在自体は2022年11月に明らかにされていたが、ついに正式デビューの時を迎えることになる。

CX系統のネーミングに関しては相変わらずややこしいことこの上ないのだが、CX-8/CX-9系とは異なる新しいFRプラットフォームを用いていることで二桁番台が与えられ、2列シートのCX-60に次ぐ「新世代ラージ商品群」第二弾という位置づけとしてさらに上級(おそらくは最上級)を示す「90」が冠されたと考えれば、わかりやすいかもしれない。

最上級モデルの爆誕にふさわしく、2023年1月17日の時点で明らかにされた「最新情報」では、新開発の3.3L 直6ターボは最高出力340ps、最大トルク500Nmを発生するという。これに高効率化を図るべく48Vマイルドハイブリッドシステムが組み合わされるのだが、単純スペック的にはマツダの量産車向けガソリンエンジン史上、最高となる。

ロードスター譲りのダイナミクスコントロールを採用

新型CX-90にはさらに、MX-5ミアータ(日本名:ロードスター)で初めて導入されたドライビングダイナミクス制御「キネマティックポスチャーコントロール(KPC)」は、全グレードに標準装備される。

画像: 2022年11月15日に公表されたCX-90には、INLINE6(直列6気筒)のバッヂが燦然と輝くことが明らかにされたが、スペックについては明かされていなかった。

2022年11月15日に公表されたCX-90には、INLINE6(直列6気筒)のバッヂが燦然と輝くことが明らかにされたが、スペックについては明かされていなかった。

高速コーナリング中やタイトコーナーなどでの姿勢変化をブレーキ制御によって抑制この技術は、大柄かつロングホイールベースで、それなりに重量級の3列シートラグジュアリーSUVの運動性能を、飛躍的に向上させてくれそうだ。

そのほかの詳細については、当然のごとく1月31日までおあずけ。ただしティーザーとして披露されている走行シーンを見るに、前後フェンダーについてはどうやら、CX-60とは比べ物にならない「盛り上がり」を見せているようだ。

この手のクルマのお決まりとしてやっぱり最後には「日本市場への導入を期待したい」というフレーズを使ってしまうのだけれど・・・もしかすると少しだけ全長を短くして「CX-80」として国内デビュー!なんてことは、さもありそうで、やっぱりなさそうで・・・。

とりあえずデビューまでは、ハリウッドでもスターとして人気の真田広之さんが登場するティザームービーを見ながら、心躍らせて待っていてほしい。

画像: e-SKYACTIV PHEVがCX-60と同じ仕様になるかどうかは不明だが、十二分なEV走行距離と効率の良いエンジン×モーターの組み合わせが、日常的な走りでも十二分に楽しませてくれそうだ。

e-SKYACTIV PHEVがCX-60と同じ仕様になるかどうかは不明だが、十二分なEV走行距離と効率の良いエンジン×モーターの組み合わせが、日常的な走りでも十二分に楽しませてくれそうだ。

画像: The First-ever Mazda CX-90: Unboxed youtu.be

The First-ever Mazda CX-90: Unboxed

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.