合理的なバッテリー容量とクラスを超えた動力性能を兼ね備えた小型BEV、日産サクラがいま注目を集めている。輸入車ユーザーの「2台目の選択肢」としてもおすすめできる、完成度の高いモデルである。(Motor Magazine 2023年3月号より)

モーターと重量バランスの良さが爽快な走りを実現

走りでは「100%モーター駆動」の力感はあなどれない。小柄なボディだが、1.5Lガソリンターボ車並みの最大トルクがあるので、加速力はなかなかのものだ。とくにこれまでリッターカーに乗り続けてきた人がサクラに乗ったとしても、動力性能に不足は感じないはずだ。静かかつなめらかで力強い走りは、日々のちょっとしたお出かけを快適にしてくれるに違いない。

さらにe-ペダルを駆使すればアクセルペダルとブレーキペダルを踏み換える頻度が減りラクに運転できるようになる。

また、駆動用バッテリーを床下に収めたことで、全高のわりには重心が低く、前後重量バランスも良いのでフットワークは安定している。先述の鋭い瞬発力と相まって意のままに操れるのも強みだ。

画像: ほかの日産のBEVと同じく、フロントグリル部は光沢のあるブラックのパネルで覆われている。

ほかの日産のBEVと同じく、フロントグリル部は光沢のあるブラックのパネルで覆われている。

コンパクトなBEVの場合、航続距離に不安を感じる人もいるだろう。しかし軽自動車とコンパクトカーユーザーの約80%は1日の走行距離は50km以下という調査結果があり、サクラの20kWhのバッテリー容量と180kmの航続距離はこれに基づいて設定された。また、小ぶりなバッテリーは充電が短時間で済む利点もある。

ただし、このバッテリー容量は一般的なハイブリッドカーに比べるとはるかに大容量。これを駆使して、サクラに蓄電した電気を用いて出先で家電製品を使ったり、機器を介してクルマから家庭に給電するV2H(Vehicle to Home/ビークル トゥ ホーム)にも対応する。

さらに、先進運転支援装備が充実していることも大きい。プロパイロットを選択すれば高速道路も疲れ知らずで安心して走れるうえに、ほぼ自動で停めたい駐車枠にクルマを入れてくれるプロパイロットパーキングもある。こうしたスグレモノが選べるのもサクラならではの強みだ。

このように、すでに輸入車をメインカーとして所有している場合でも、サクラにはそれにはない魅力とサブカーとして満足できる実力がある。暮らしをより便利で快適なものにしてくれるはずだ。(文:岡本幸一郎/写真:井上雅行)

日常で使うからこそ選びたいプロパイロットパーキング

停めたい場所に近づくとカメラとソナーにより駐車位置が検出されるので、クルマを停めたい駐車枠を選択してボタンを押し続ければクルマがアクセル、ブレーキ、ハンドル、シフトポジションを適宜制御して駐車してくれる。画面の表示がわかりやすく、設定も直感的かつ簡単にできるので、初めて行った停めにくい駐車場でも即戦力になる。

画像1: [PR] 話題のBEV「日産 SAKURA」の魅力を検証。セカンドカーにBEVという選択肢も

主要諸元 日産 サクラ G

●全長×全幅×全高:3395×1475×1655mm
●ホイールベース:2495mm
●車両重量:1080kg
●乗車定員:4名
●モーター種類:交流同期電動機
●モーター最高出力:47kW/2302-10455rpm
●モーター最大トルク:195Nm/0-2302rpm
●駆動用バッテリー種類:リチウムイオン電池
●駆動用バッテリー総電力量:20kWh
●一充電走行距離(WLTCモード):180km
●車両本体価格:304万円

This article is a sponsored article by
''.