2021年に41歳の若さで急逝した天才デザイナー、ヴァージル・アブロー氏とメルセデス・ベンツのコラボレーションで生まれたコンセプトカー「プロジェクト マイバッハ(Project MAYBACH)」が日本で特別展示されたので、そのディテールを写真で紹介しよう。
いままでのメルセデス デザインとはまったく異なるコンセプトカー
ヴァージル・アブロー氏は1980年生まれ。アメリカ出身でファッションデザイナーや建築家、実業家やDJなど、さまざまな才能を開花させたマルチプレイヤーだったが、2021年に41歳の若さで急逝した。そのアブロー氏とメルセデス・ベンツがコラボレーションして発表されたコンセプトカーが、この「プロジェクト マイバッハ」だ。
デザインはこれまでメルセデス・ベンツによって開発されたクルマたちとはまったく異なり、すべての要素がゼロベースから作られた。伝統的に都市志向であったマイバッハブランドとはっきり区別され、大自然からインスピレーションを受けたデザイン、さらにはオフローダーのテイストを取り込んだ2シーターオフロードクーペの電気自動車(BEV)だった。
超大型グランツーリスモのプロポーションと特大のオフロードタイヤ、そこに個性的なパーツを加えたショーカーとしているのだ。透明なボンネットフードの表面下には、航続可能距離の延伸を目的にした太陽電池が並べられるなど、未来の電動モビリティの姿をコンセプトにまとめられた。
全長約6mという圧倒的なボディサイズに埋め込まれたデザインの中でも、とりわけ重要なポイントメルセデス・マイバッハならではの要素と、「アウトドア アドベンチャー」モチーフとの間に見られる自然な調和であり、ユニークなコントラストだろう。
このプロジェクト マイバッハは、2022年2月20日(月)まで、東京・六本木のメルセデス ミー東京で特別展示される。また、このコンセプトカーをモチーフにしたメルセデス・マイバッハの特別仕様車も発表されたが、これについてはあらためて紹介する。