2代目の実走行テストから各性能を向上させた3代目
全長×全幅×全高は、3025×1300×2052mm。
ホンダ AWVは、CES 2018に出展したプラットフォーム型ロボティクスデバイス「3E-D18」のコンセプトを基に開発された頑丈で耐久性の高い電動モビリティだ。アタッチメントやツールの追加で、運搬をはじめ、さまざまな作業に活用できるプラットフォームとなっている。GPSによる位置情報、レーダーやライダーによる障害物検知機能、その他のセンサー類を駆使して自律的に走行することが可能だ。
2021年には、2代目プロトタイプのホンダ AWVを用いて米国南西部の大規模太陽光発電所の建設現場で実走行テストを実施。その模様は以前に当Webモーターマガジンでも紹介した。今回公開されたのは、こうしたテストを通じて得た知見を踏まえ、各性能を向上させた３代目のプロトタイプとなる。
荷台のサイズは、長さ2560×幅1300mm。最大積載量は、907kg。
3代目 ホンダAWV プロトタイプの主な特長は、以下のとおりだ。
●積載量を2代目の400kg（880ポンド）から907kg（2000ポンド）に拡大
●GNSS（高精度測位）サービスが弱い場所や利用できない場所でのナビゲーションを改善
●タブレット端末ベースのシンプルなプログラミング インターフェース
●道路上に停止している障害物に対する回避機能の強化
ホンダは、今後もこの AWVの商品化を目指して北米でフィールドテストを実施するとともに、性能・仕様のさらなる向上に取り組んでいくという。一日も早い実用化に期待しよう。
ホンダ AWV（3代目プロトタイプ） 主要諸元
●全長×全幅×全高：3025×1300×2052mm
●荷台のサイズ：長さ2560×幅1300mm
●乾燥重量：800kg
●最大積載量：907kg
●最大速度：自律走行時は時速10マイル（16km／h）、リモコン操作時は時速2.5マイル（4km／h）からデフォルト設定
●最小回転半径：3.5m
●最大積載時の航続距離：最大45km（ユースケースによる）
Honda Autonomous Work Vehicle Enhances Workforce Productivity
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