「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アルファロメオ ジュリエッタだ。

日本仕様は3グレード。どれも走りが楽しい!

画像: 17インチタイヤを履くコンペティツィオーネの乗り心地はやや硬めだが、シャキッとして、よりアルファロメオらしい。

17インチタイヤを履くコンペティツィオーネの乗り心地はやや硬めだが、シャキッとして、よりアルファロメオらしい。

一般的な鋳鉄式のサスペンションに比べフロント約4kg、リア約10kg軽いアルミを多用した足まわりと、ハイテン材を使用して重量比で91%軽量のボディが功を奏し、グイグイという言葉がピッタリの、コーナー中心に引き込まれるようなハンドリングが味わえる。目下最大のライバルであるフォルクスワーゲン ゴルフが、どこまでも安定感を忘れない忠実性を謳うならば、ジュリエッタにはそこにエモーショナルな色気が加わったと言えばいいだろうか

ちなみに16インチタイヤのスプリントの方が乗り心地はいいが、ハンドリングはややダルい。17インチのコンペティツィオーネの方がシャキッとしていて、よりアルファロメオらしい。乗り心地はやや硬めとなるが、路面の悪い街中で後席に乗せられていても問題ない程度だ。

より尖った走りを楽しみたい向きには、1.75Lの直噴ターボエンジンを搭載したクアドリフォリオ ヴェルデも設定されているが、MTのみの設定なので、現実的なオススメはコンペティツィオーネとなるだろう。

アルファロメオらしい洒脱なデザインと、ドイツ勢に負けない後席やラゲッジルームの広さといったユーティリティ性、そして走りは絶対にイタリアンの熱い魂は譲れない。Cセグメント ハッチバックの輸入車に、また魅力的な1台が加わったといえるだろう。

画像: スプリントとコンペティツィオーネは1.4L ターボ+DCTを搭載。アイドリングストップ機能も備え、燃費はかなり良さそう。

スプリントとコンペティツィオーネは1.4L ターボ+DCTを搭載。アイドリングストップ機能も備え、燃費はかなり良さそう。

アルファロメオ ジュリエッタ コンペティツィオーネ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4350×1800×1460mm
●ホイールベース:2635mm
●車両重量:1400kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1368cc
●最高出力:125kW(170ps)/5500rpm
●最大トルク:230Nm(23.5kgm)/2250rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・60L
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤサイズ:225/45R17
●当時の車両価格(税込):358万円

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