抜群のタイミングで行ったピットストップが優勝に導いた
SCが出る寸前でレインタイヤに交換したことが優勝に繋がった23号車。各チーム天気に翻弄された1日となったわけだが、23号車は適切なタイミングで完璧な仕事をしたことになる。
チームはまた雨が降ってくると雨雲レーダーを見て判断し、準備はしていたというが、セーフティカーラインの手前で大きいクラッシュが発生。この一瞬に判断を下しピットに入ることができたと松田はレース後に語っている。
ピットに入ったタイミングではまだ雨は降っていなかったため、ある種ギャンブルではあったピットインだった。予報が外れこのまま雨が降らなければ、23号車は勝負権を自ら手放す結果になっていたが、雨が降ったことで23号車は再びトップに返り咲くことができたのだ。
結果だけ見ればポール・トゥ・ウィンだが、入れ替わりの激しかったレースをものにした23号車。2022年シーズンは運に見放されていたと思えるほど苦戦を強いられていたが、2023年シーズンの開幕戦では運も味方につけ優勝を果たした。次戦はウェイトハンデを背負った状態での富士ラウンドだが、ドライバーもマシンも相性が良いサーキットなだけにポイント獲得が期待される。
2023年スーパーGT 開幕戦決勝 GT500結果(上位10台)
1位 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ) 61周
2位 3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)+1.496s
3位 8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)+4.788s
4位 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)+7.077s
5位 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)+14.372s
6位 1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)+18.942s
7位 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治) +22.578s
8位 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)+24.977s
9位 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)+28.023s
10位 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)+35.881s
2023年スーパーGT GT500 ドライバーズランキング(開幕戦終了時)
1位 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ) 21
2位 3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)16
3位 8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)11
4位 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)8
5位 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)6
6位 1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)5
7位 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治) 4
8位 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)3
9位 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)2
10位 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)1