2023年4月16日、岡山県にある岡山国際サーキットで2023 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE 決勝が行われ、23号車MOTUL AUTECH Zが波乱の開幕戦を制した。2位に3号車Niterra MOTUL Z、3位には8号車ARTA MUGEN NSX-GTが入った。(文:河村大志/写真提供:GTA)

抜群のタイミングで行ったピットストップが優勝に導いた

SCが出る寸前でレインタイヤに交換したことが優勝に繋がった23号車。各チーム天気に翻弄された1日となったわけだが、23号車は適切なタイミングで完璧な仕事をしたことになる。

画像: ギャンブルともいえるピットストップが見事にハマり優勝を手中に収めた23号車。

ギャンブルともいえるピットストップが見事にハマり優勝を手中に収めた23号車。

チームはまた雨が降ってくると雨雲レーダーを見て判断し、準備はしていたというが、セーフティカーラインの手前で大きいクラッシュが発生。この一瞬に判断を下しピットに入ることができたと松田はレース後に語っている。

ピットに入ったタイミングではまだ雨は降っていなかったため、ある種ギャンブルではあったピットインだった。予報が外れこのまま雨が降らなければ、23号車は勝負権を自ら手放す結果になっていたが、雨が降ったことで23号車は再びトップに返り咲くことができたのだ。

結果だけ見ればポール・トゥ・ウィンだが、入れ替わりの激しかったレースをものにした23号車。2022年シーズンは運に見放されていたと思えるほど苦戦を強いられていたが、2023年シーズンの開幕戦では運も味方につけ優勝を果たした。次戦はウェイトハンデを背負った状態での富士ラウンドだが、ドライバーもマシンも相性が良いサーキットなだけにポイント獲得が期待される。

2023年スーパーGT 開幕戦決勝 GT500結果(上位10台)

画像: NISMOが開幕戦で1-2フィニッシュを達成。

NISMOが開幕戦で1-2フィニッシュを達成。

1位 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ) 61周 
2位 3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)+1.496s
3位 8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)+4.788s
4位 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)+7.077s
5位 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)+14.372s
6位 1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)+18.942s
7位 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治) +22.578s
8位 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)+24.977s
9位 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)+28.023s
10位 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)+35.881s

2023年スーパーGT GT500 ドライバーズランキング(開幕戦終了時)

1位 23 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ) 21
2位 3 Niterra MOTUL Z(千代勝正/高星明誠)16
3位 8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)11
4位 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)8
5位 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)6
6位 1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)5
7位 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治) 4
8位 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)3
9位 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)2
10位 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)1

This article is a sponsored article by
''.