1960年代末から日本でもスーパーカーが計画され、あるものは試作段階で消え、あるものは実際に販売までこぎつけた。2023年 ゴールデンウイークの特別連載企画として、そんな時代の最先端を目指した日本の志高いスーパーカーを紹介しよう。第6回は、ジオット キャスピタだ。

ジオット キャスピタ(JIOTTO CASPITA:1988)

画像: スタイルも、メカニズムも、まさに「公道を走るレーシングカー」そのものだったジオット キャスピタ。

スタイルも、メカニズムも、まさに「公道を走るレーシングカー」そのものだったジオット キャスピタ。

童夢 零」の登場から10年後の1988年、服飾メーカーのワコールの出資で設立されたジオットの企画のもと、童夢が開発と製作を行って誕生したスーパーカーが、「ジオット キャスピタ」だ。コンセプトは「公道を走るレーシングカー」。グループCカーに公道走行ができる最低限の条件を付加していくという考え方を貫いていた。

エンジンは、当時F1のエンジン製作も行っていたレーシングエンジン専門会社「モトーリ・モデルニ」とスバルが共同開発した水平対向12気筒エンジン「SUBARU-M.M.」をロード用にデチューンしたもの。

シャシは、フルカーボンコンポジットのモノコックを採用。フロントはサブフレームを介してサスペンションが付き、リアはエンジンがリジッドマウントされるという、そのままレーシングカーのような構造となっていた。フロントカウル下部には電動式の可変スポイラーを持ち、高速走行時のベンチュリ効果を向上、リアにはカウルと一体化された大型ウイングを備えている。

サスペンションは、前後とも車高調整機能付きのダブルウイッシュボーンだ。発売が大いに期待されたが、スバルがF1で不振のため撤退。その後、他エンジン搭載のための設計変更などがされ、2台が完成したものの市販には至らなかった。

画像: スーパーカーというより空力性能の向上を意図したレーシングカー然としたスタイリング。

スーパーカーというより空力性能の向上を意図したレーシングカー然としたスタイリング。

ジオット キャスピタ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4534×1996×1136mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1100kg
●エンジン型式:スバルMM
●種類:水平対向12 DOHC
●総排気量:3497cc
●最高出力:585ps/10750rpm
●最大トルク:37.0kgm/6000rpm
●トランスミッション:6速MT

画像: amzn.to
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