2023年6月10日、JR大阪駅まえのグランフロント大阪 うめきた広場で開催するイベント「EV&SDGsフェア2023 in Osaka」では、国産・輸入ブランドの電動車15台を展示。本記事ではここで展示するモデル、電気自動車(BEV)のフォルクスワーゲン ID.BUZZ(VOLKSWAGEN ID.BUZZ)を紹介します。

ワーゲンバスをオマージュして生まれたBEV

2017年のデトロイトモーターショーで初めて公開されたのち、同年10月の東京モーターショーにも登場したフォルクスワーゲンのワンボックスタイプBEV、ID.BUZZ。2022年に市販モデルがワールドプレミアされて以降世界中で注目を浴びている。

日本市場でも2024年末以降に導入されることが正式に公表された。欧州では乗用車仕様の「Pro」と、商用車仕様の「Cargo」のふたつのラインナップが用意されているが、日本で登場するのは前者だろう。

ボディサイズは全長4712×全幅1985×全高1951mmで、数値だけ見るとかなり大きいように感じるかもしれないが、国産のLLクラスミニバンと比べても、全幅が少し広い程度で全体的なサイズ感はほぼ同じ。

ガラス面が広いため、運転席からの見晴らしは三角窓を採用していることもあって開放的。乗用車仕様のインテリアカラーがカラフルで派手な印象を受けるかもしれないが、全体的なデザインはシンプルだ。

画像: 可愛らしさを感じられるフロントマスクとは違い、リアビューはどっしりとした力強さも感じられる造形だ。

可愛らしさを感じられるフロントマスクとは違い、リアビューはどっしりとした力強さも感じられる造形だ。

Proのシートレイアウトはいまのところ2列5人乗り仕様しか用意されていないが、3列7人乗りの存在も計画されているという。日本仕様がどちらになるのか、楽しみだ。

リアに搭載されている電気モーターは150kW(204ps)と310Nmを発生し、車両重量2.3トンのボディを停止状態から100km/hまで10.2秒で加速させ、最高速度は145km/hに達する。駆動用バッテリーの容量は77kWhで、これによる航続可能距離は425kmと十分な距離を約束している。

フォルクスワーゲン タイプ1に続いて1950年代から量産され、日本でも「ワーゲンバス」というニックネームで愛されてきたタイプ2は自由なライフスタイルを象徴し、フォルクスワーゲンブランドのイメージを大きく形成した。そのタイプ2を次世代のBEVに置き換えた「ID.BUZZ」は、未来に向かっていくフォルクスワーゲンブランドのイメージメーカーとして大きな役割を果たすのではないだろうか。

画像: web.motormagazine.co.jp
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フォルクスワーゲン ID.BUZZ Pro 主要諸元(欧州仕様値)

●全長×全幅×全高:4712×1985×1951mm
●ホイールベース:2989mm
●車両重量:2352kg
●パワートレーン:1モーター
●最高出力:150kW
●最大トルク:310Nm
●最小回転サークル:11.09m
●駆動方式:RWD
●一充電走行距離:425km(WLTPモード)
●総電力量:77.0kWh
●タイヤサイズ:235/45R21
●車両価格:−

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