レースは赤旗により54周で終了
金曜日に豪雨に見舞われた鈴鹿サーキットだったが、土曜日と日曜日は天気が回復し、気温28度、路面温度46度というコンディションで行われた。
スタート直後に波乱はなく、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTが2番手以下を引き離していく展開に。1周目終了時に52号車と7号車、翌周には2号車など数台がピットインし、燃料補給のみでコースに復帰する。
6周目、7号車同様すでにピットインを済ませていた18号車UPGARAGE NSX GT3に右リヤタイヤが脱落してしまうトラブルが発生。ナットが締まっておらずタイヤが外れ、マシンがヘアピンでストップしてしまったためSC(セーフティカー)が導入された。
11周目にレースがリスタート。早めに動いた7号車は36周目に2回目のピットインを敢行。1回目のピットストップも同じタイミングだった52号車と再び同時ピットインとなるも、52号車のピットストップが手間取り7号車が先行する。38周目に2回目のピットに入った2号車は7号車の前でコースインするも1コーナーでコースオフしてしまい7号車の先行を許してしまった。
前に出た7号車だが、2号車も喰らい付いていく。49周目には全車ルーティンのピットストップを終え、7号車がトップ、2位に2号車、3位52号車と、1周目にピットストップを行ったグループが大幅に順位を上げる格好で終盤戦に突入。
しかしレース終盤のシケインでGT500とGT300の車両が絡む大きいアクシデントが発生。大クラッシュによりマシンは大破、ガードレールなどの安全装備に深刻なダメージが与えられたことにより直ちに赤旗が提示された。
結局レースは再開されず54周目時点の順位でレースは終了。7号車が運も味方につけ、予選16位からの逆転優勝を果たした。2位には2号車、3位には52号車が入ったが、両者ともミスがなければ優勝も十分にありえただけに悔しい表彰台となった。あくまで暫定結果として発表された順位であったが、後に正式結果として順位が確定している。
2023年スーパーGT第3戦決勝 GT300結果(上位10台)
1位 7 Studie BMW M4(荒 聖治/柳田真孝)54周
2位 2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)
3位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)
4位 56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平)
5位 11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)
6位 61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)
7位 60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)
8位 10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)
9位 30 apr GR86 GT(永井宏明/織戸学/上村優太)
10位 20 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎/山田真之亮)
2023年スーパーGT GT300 ドライバーズランキング(第3戦終了時点)
1位 56 リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(J.P.デ・オリベイラ/名取鉄平)30
2位 2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響/加藤寛規)30
3位 52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰)28
4位 7 Studie BMW M4(荒 聖治)25
5位 65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗)24
6位 7 Studie BMW M4(柳田真孝)20
7位 18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/小出峻)20
8位 2 muta Racing GR86 GT(加藤寛規)15
9位 244 HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞)11
10位 10 PONOS GAINER GT-R(安田裕信/大草りき)9