EVモード&クワトロシステムとの最大航続距離は54km
今回デビューを飾ったアウディ「A8 60 TFSI eクワトロ(ノーマルホイールベース)/A8L 60 TFSI eクワトロ(ロングホイールベース)」は、アウディ初のクワトロ(4WD)システム搭載のPHEV(プラグインハイブリッドモデル)となる。しかも、アウディとしては「A3スポーツバック e-tron」 以来の8年ぶりのPHEVモデルだ。
「A8 60 TFSI eクワトロ/A8L 60 TFSI eクワトロ」に搭載されるパワートレーンは、ともにV6 3L TFSIとモーターを組み合わせたもので、システム最大出力340kW、最大トルク700Nmを発生。そのポテンシャルは高く、このクラス最高峰のA8 60 TFSIの0ー100km/h加速4.4秒に迫る4.9秒を叩き出している。
ドライビングモードは、EVモード(モーターのみで駆動)をはじめ、ハイブリッドモード(モーターと内燃エンジンの効率的な組み合わせ)、ホールドモード(回生ブレーキで得た電力によりモーターを駆動し充電残量を維持)、チャージモード(積極的にエンジンを作動させ回生により充電残量を増加)の4つが用意される。
そして、総容量17.9kWhのリチウムイオンバッテリーとトランスミッションの手前に搭載する最大出力100kW(136ps)のモーターと、アウディ伝統のセンターデフ式クワトロシステムにより、EVモードで最大航続距離54km(WLTCモード)の走行が可能となる。
将来的なe-tronへの乗り換えの促進も視野に
充電は、AC普通充電32A対応のオンボードチャージャーと標準装備の充電ケーブル(200V /15A /3kW (+100Vアダプタ)に対応。オプション設定の、アウディの電気自動車「e-tron」と共通のの8kW 充電ケーブルを使えば、AC200Vで最大6.4kWの充電も可能だ。
なお、アウディ ジャパンは政府のCEV補助金、ならびに環境性能割、重量税、自動車税の減税優遇策とともに、「A8 60 TFSI eクワトロ/A8L 60 TFSI eクワトロ」に対し、eモビリティへのブリッジモデルとしての訴求施策を行う。
そのポイントとなるのが、オプション設定の8kW充電ケーブルだ。これまで電気自動車の所有経験のないハイエンドモデル購入者層に、家庭用充電器の設置や充電体験を通して、電動モデルへ慣れ親しんでもらおうというものだ。しかも、8kW対応の充電設備工事を推奨することで、電気自動車e-tronと合わせた複数所有や、将来的なe-tronへの乗り換えの促進も視野に置いている。
具体的には、成約記念品(2023年12月31日までの登録を条件)として、e-tronチャージングキットプラス(チャージャー・8kW、チャージングケーブル、ウォールブラケットの3点セット)もしくは、チャージングキット(3kW)の充電設備工事代金サポートが行われる。
アウディA8 60 TFSI eクワトロ ラインナップ
アウディA8 60 TFSI eクワトロ:1320万年
アウディA8L 60 TFSI eクワトロ:1485万円