ホンダが2023年3月に発表した、後付け電動アシストユニットとそれに連動するスマートフォンアプリにより、さまざまな自転車を電動アシスト化・コネクテッド化できるサービス「SmaChari(スマチャリ)」を初搭載した「RAIL ACTIVE-e」に試乗した。その出来は良い意味で電動アシストを感じさせないものだった。

コネクテッド化で安全性も向上。試乗してみるのがおススメ

スマチャリで最も注目すべき点は、自転車のコネクテッド化である。ホンダはすでに、4輪製品におけるコネクテッドサービス「ホンダコネクト」を展開しているが、スマチャリはそのノウハウを活かしている。

画像: ホンダが開発した「SmaChari」アプリによって、電動モーターのアシストを制御することができる。

ホンダが開発した「SmaChari」アプリによって、電動モーターのアシストを制御することができる。

具体的には、ホンダの車載カーナビなどから収集した交通データによって、自動車の急ブレーキが多い場所に近づくとスマートフォンからアラート音が鳴る機能を備える。他にも、電動アシストシステムの起動や個人に合わせたアシスト出力の最適化、速度など走行状態やバッテリー残量の表示、故障の検知、走行データ管理、位置情報の共有、所有者情報の管理など、コネクテッド機能を活用したさまざまな機能や情報を利用できる。

さらにホンダは、今後コネクテッド化した自転車が増えるとクルマを運転する人に自転車の存在を事前に知らせることができると考えており、ホンダが策定する2030年ビジョン「すべての人に、『生活の可能性が拡がる喜び』を提供する世界中の一人ひとりの『移動』と『暮らし』の進化をリードする」の達成と、2050年に向けた「交通事故死者ゼロ」の達成を促進する狙いだ。

画像: バッテリーの部分には、USB端子が備えられており、万が一接続するスマートフォンの電池がなくなった場合でも心配が要らないのは嬉しい。

バッテリーの部分には、USB端子が備えられており、万が一接続するスマートフォンの電池がなくなった場合でも心配が要らないのは嬉しい。

ワイズロードは、今回試乗したRAIL ACTIVE-eを22万円(税込)で販売することを予定している。さりげなく確実にアシストしてくれるありがたみはもちろん、さまざまな安心感まで与えてくれる先進性を考えれば、バリュープライスだと思える。

2023年7月21日(金)からは、ワイズロードの全国にある店舗のうち24店舗にて、この自転車の試乗体験が行われるとのこと。北は仙台泉店、南は福岡天神店と全国各地に試乗可能店舗を備えており、関東では16店舗用意されるそうだ。

ホンダ"バタバタ"の再来ともいえるRAIL ACTIVE-eは、ホンダの人想いなマインドを確かに感じることができるものなので、ぜひ一度体験していただきたい。

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