2023年7月25日、BMWジャパンは燃料として水素を充填し、水素エネルギーにより発電し電気を電池に蓄え、電気によりモーターを駆動させて走行する燃料電池実験車両「BMW iX5 ハイドロジェン(Hydrogen)」を公開。日本における公道走行を開始し、2023年年末まで実証実験を開始する。

システムトータルで295kW(401hp)を発生

画像: エンジンフードを開けても巨大なカバーに覆われて燃料電池のシステムは見えない。

エンジンフードを開けても巨大なカバーに覆われて燃料電池のシステムは見えない。

燃料電池システムの電気連続出力は125kW(170hp)、リチウムイオンバッテリーの最高出力は170kW(231hp)、駆動システム全体の最高出力は295kW(401hp)を発生する。駆動方式はRWD(後輪駆動)で、公称のパフォーマンスは、0→100km/h加速が6秒以下、最高速度は180km/h以上とされている。

BMWグループは2020年代後半に燃料電池車を市場投入する予定であり、その実現に向けドイツやアメリカの主要国において、このiX5 ハイドロジェンを走行させ、実証実験を実施しているが、今回、車両に対する顧客要求が高い日本においても、公道での実証実験を実施することにした。

日本における実証実験においては、3台のiX5 ハイドロジェンを日本各地にて実際に車両を走行させる。リムジンサービスなども計画中だという。そこで、さまざまなデータを取得するとともに、官公庁や行政機関、大学を訪問し、各方面の専門家の視点から製品に対するフィードバックをもらい、それらすべてをドイツにあるBMWグループ本社に送り、製品開発に役立てる。

BMWは、市販車において、ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車、プラグインハイブリッド車、48Vマイルドハイブリッド車、そして電気自動車を市場に導入しているが、実験車ながら今回の燃料電池車が加わることで、今後は幅広い製品ラインナップを提供していく予定だ。

画像: 今回のプレスカンファレンスに来日した、BMWグループ 水素燃料電池テクノロジー プロジェクト本部長のユルゲン・グルドナー氏(右)と、BMW iX5 ハイドロジェン プロジェクト マネージャーのロバート・ハラス氏。

今回のプレスカンファレンスに来日した、BMWグループ 水素燃料電池テクノロジー プロジェクト本部長のユルゲン・グルドナー氏(右)と、BMW iX5 ハイドロジェン プロジェクト マネージャーのロバート・ハラス氏。

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