2022年1月号でご好評いただいた「モーストファンカー2021」から約1年半が経過。「モーストファンカー2023」はその間に登場したニューモデルから本誌でおなじみの執筆陣と本誌編集長が「運転して楽しいクルマ」を選ぶという企画だ。はたしてもっとも乗って楽しいと乗る者に感じさせたクルマはどれだろうか。(Motor Magazine2023年9月号より)

「モーストファンカー 2023」のノミネート車や選考方法などの概要はこちら

登場から5年を経た今もモーストファンカーだ:石井昌道

画像: 登場から5年を経た今もモーストファンカーだ:石井昌道

石井:軽量ボディに、サスペンションをストロークさせて懐深く路面を捉えていく特性。サーキットなど特定の場所だけではなく、いつでもどこでも楽しめるのがアルピーヌA110の持ち味。

標準モデルは登場から5年が経過したが、自分のなかではいまでもモーストファン。新たに追加されたA110Rはハイパフォーマンスで過激なモデルではあるものの、サスペンションは決して硬すぎず懐の深さはかわらない。

以前はライトウエイトスポーツには元気に回るNAエンジンがもっともマッチすると思っていたが、A110で認識が変わった。低・中回転域のトルクが太い直噴ターボで軽量ボディを走らせると、発進時からフワッと浮遊するようで、軽やかさが強調されるからだ。

画像: リアミッドに搭載されたエンジンへのアクセスは、リアガラス(フード)を開け、内側のパネルを外す。

リアミッドに搭載されたエンジンへのアクセスは、リアガラス(フード)を開け、内側のパネルを外す。

トータルバランスに優れた「ちょうど良い」クルマ:佐藤久実

画像: トータルバランスに優れた「ちょうど良い」クルマ:佐藤久実

佐藤:軽量、コンパクト、ミッドシップレイアウト、リア駆動などなど、そもそも秀逸なスポーツカーに必要な要素がパッケージングに表れている。もちろん、それだけじゃない。見てもワクワクする。やっぱりスポーツカーはカッコ良くなくてはいけないし、とくにA110Rは昔のA110をオマージュしながら現代的なデザインに見事に昇華させている。

そして、乗っとたんにドキドキ。インテリアにもトリコロールカラーを用いるなど、オシャレなフレンチテイストとスポーティさ溢れ、テンションが上がる。さらに、パッケージングやスペックからの想像を裏切らないグッドハンドリングに加え、エンジンフィールやサウンドも高揚感を増す。

リニアでシャープ、サーキットで走ればすごく速いのに扱いやすく、運転が上手くなった気にさせてくれる。

画像: 「S」のコクピット。適度にタイトだが日常シーンでの乗りにくさや使いづらさは感じることはない。

「S」のコクピット。適度にタイトだが日常シーンでの乗りにくさや使いづらさは感じることはない。

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