贅沢ではなく「生き残るため」の数々の進化、単なるワールドワイドではなく仕向け地ごとに特化された多彩な仕様など、トヨタ新型ランドクルーザーの見どころは広く深い。ゆえに興味深い「違い」もある。たとえば欧州向けのプレスサイトには、日本仕様には設定のない「PRADO」があったりする。

パワートレーンは「エリアの事情」に合わせて多種多彩に

8月2日、新型ランドクルーザー「250」は、北米や欧州を含むワールドプレミアを果たした。お披露目イベントは東京ビッグサイトで開催されたが、実は北米でもアンヴェイルイベントが開催され、多くのファンが会場のランドクルーザー ヘリテージ ミュージアム(ユタ州 ソルトレイクシティ)に集まり、熱狂したという。

画像: 欧州仕様の「New Land Cruiser First Edition」。「Going back to its origins」というキャッチフレーズで、原点回帰を謳う。ボディカラーはサンド。

欧州仕様の「New Land Cruiser First Edition」。「Going back to its origins」というキャッチフレーズで、原点回帰を謳う。ボディカラーはサンド。

欧州向けのオフィシャルプレスサイト「Newsroom Toyota Europe」でももちろん、その誕生が報じられている。

「伝統と現代性が融合」したデザインは一見、日本仕様と変わりはない様子。ディメンジョンは全長4920×全幅1980×全高1870mm、ホイールベースは2850mmと、同等だ。5人乗りと7人乗りが選択可能なインテリアも、大きな差別化はないようだ。

新しいGA-Fプラットフォームで強化されたボディに加え、ランドクルーザーとしては初のEPS、トヨタ初のSDMといったメカニズムも共通している。

一方でわかりやすく異なるのが、パワートレーンのラインナップだろう。とくにブラッシュアップされた1GD型2.8LディーゼルターボとDirect-Shift8ATには、日本向けには設定のない48Vマイルドハイブリッドシステムが西欧と豪州向けに組み合わされている。

2025年初頭の導入が予定されているこのパワートレーンは、日本仕様に比べるとややコスト高になるようだ。それでも、よりシビアな環境対応が求められる欧州市場向けのMHEV化は、必然的な「ローカライズ」のひとつと言えるだろう。

詳細はセールス開始とともに判明。日本では買えなくてもやっぱり気になる?

あくまで「マイルド」ということもあってスペック上の違いはない。それでも、ささやかとはいえモーターによるアシストが入る以上、実用域でのフィーリングは違ってくるはず。やっぱり、ちょっとばかり羨ましい「差別化」ではある。

画像: Fisrt EditionではないLand Cruiser にも「PRADO」のバッヂがついている。ボディカラーは「スモーキーブルー」か?

Fisrt EditionではないLand Cruiser にも「PRADO」のバッヂがついている。ボディカラーは「スモーキーブルー」か?

ちなみに「ランクル初のハイブリッド」として注目されている「i-FORCE MAX」2.4Lターボハイブリッドユニットは、まずは北米および中国から導入がスタート。日本にも追って投入されることは確約されているが、欧州版48V MHEVディーゼルについては今のところ導入予定が明らかにされていない。

もうひとつ欧州仕様の新型ランクルには、ある意味「羨ましい」と言えそうな違いがある。それは、2023年10月からの先行販売期間中に欧州向けとして約3000台が設定される「ファーストエディション」を含むラインナップに、「PRADO」のエンブレムがついた仕様が存在しているらしい、こと。

ファーストエディションの特別なディテールとしては、サンドもしくはスモーキーブルーの専用バイトーンエクステリア塗装が設定されているというが、詳細は不明。リリースでは「詳細についてはプリセールスの開始とともにお知らせします」というが・・・日本の一ファンとしても、少々気になる特別仕様と言えそうだ。

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