CクラスクーペとEクラスクーペの後継機として登場した、メルセデス・ベンツのまったく新しい2ドアクーペ。その久しぶりの内燃機関ニューモデルに試乗した。(Motor Magazine2023年9月号より)

インテリア、走りともにエレガント&スポーティ

メルセデス・ベンツはこのCLEの公開に先立ちプロトタイプに試乗するチャンスを与えてくれた。ボディ前後にカムフラージュが施された試乗車には3L直6ターボエンジンが搭載されており、この時点ではモデル名はまだ正式に発表されていなかったが、明らかにトップモデルのCLE450で最高出力は381psと最大トルク500Nmmを発生する。

画像: 試乗したのはカムフラージュが施されていたプロトタイプだった。ワールドプレミアはその後の7月6日に行われ、カブリオレとPHEVの登場も予告された。

試乗したのはカムフラージュが施されていたプロトタイプだった。ワールドプレミアはその後の7月6日に行われ、カブリオレとPHEVの登場も予告された。

助手席でエスコートしてくれたのは開発担当エンジニアのクリストフ・キューナー氏。開発コンセプトは「マネージャー用のスペシャルティカー」ではなく「スポーティエグゼクティブ向け」と説明する。

確かに低いルーフのボディはSUVに慣れてしまった今では乗り込むのに身体を一層折り曲げなければならない。さらに新たに専用開発されたスポーツタイプのシートのクッションは固めでややタイト、身体をピッタリと支え着座位置は明らかにCやEクラスよりも低い。しかしオプションのパノラマルーフのお陰で、キャビンは明るく広々している。

アクセルペダルを踏み込むと直ぐに力強いダッシュ力で背中を押される。テスト車には4WD、4WSに加えてアダプティブシャシも装備され、ハイエンドスポーツクーペに相応しいエレガントでスポーティな挙動を見せてくれた。

久しぶりのICE搭載のニューモデルはクルマと対話する要素が多く、どこか新鮮で楽しいドライブであった。量産モデルの試乗が楽しみである。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)

メルセデス・ベンツCLE450 4マティック主要諸元

●全長×全幅×全高:4850×1860×1428mm
●ホイールベース:2865mm
●エンジン:直6DOHCターボ+モーター
●総排気量:2999cc
●最高出力:280kW(381ps)/5800-6100rpm
●最大トルク:500Nm/1800-5000rpm
●トランスミッション:9速AT
●駆動方式:4WD
●WLTPモード燃費:17.6-19.6km/L
●タイヤサイズ:235/35R20

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