プジョーのラインナップに加わった408は、これまでプジョーが培ってきたSUVの快適性、クーペの美しさ、ワゴンの多用途性、セダンのフォーマルさなどをすべて1台の中に詰め込んだとても贅沢なモデルである。さらに全方面で最新の機能が採用されるマルチなクルマでもある。(Motor Magazine 2023年9月号より)

パッケージングはハッチバックとSUVの中間

近年はライバルの台頭も著しいが、プジョーが日本でのフランス車販売首位の常連なのは、きっと日本人の琴線に触れる何かを持っているからに違いない。そんなプジョーの中でも、かねてから印象的なモデルがいくつもあった「4」が復活すると聞いて、どんなクルマかと興味深く思っていた。

画像: 小径ハンドルの上からメーターを見るiコックピット。中央の10インチディスプレイ下にiトグルを備えている。

小径ハンドルの上からメーターを見るiコックピット。中央の10インチディスプレイ下にiトグルを備えている。

新型408を、「セダンの品格とクーペの美しさにSUVの快適性を融合させたファストバックのクロスオーバー」とプジョーが謳い、「セグメントやカテゴリーを越えた唯一無二の個性を放つ、解き放たれた新種」と表現している。

全長が4700mmで全幅が1850mmとCセグとしては大きめで、最低地上高は170mmとSUV並みでありながら、全高は1550mmの一線を超えておらず、ハッチバックとSUVの中間のようなパッケージングとなっている。

フロントウインドウの絶妙な傾斜と、ルーフラインからリアへと伸びやかに続く美しい流線形が最大のポイントで、光の反射によって色彩が微妙に変化する彫刻的なプレスラインも特徴となる。これらの造形はエアロダイナミクスや実用性などを配慮してのもの。

足元には印象的な造形のインチのアルミホイールと、大径ながら幅の狭いタイヤが履かされている。さらには、ブランドの世界観をより演出するため、前後のランプをライオンの牙や爪跡をモチーフにしたデザインとしたり、テールゲート上部の両端を耳のような形状としているのも面白い。

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