プジョーのラインナップに加わった408は、これまでプジョーが培ってきたSUVの快適性、クーペの美しさ、ワゴンの多用途性、セダンのフォーマルさなどをすべて1台の中に詰め込んだとても贅沢なモデルである。さらに全方面で最新の機能が採用されるマルチなクルマでもある。(Motor Magazine 2023年9月号より)

期待していた猫足は新世代に進化していた

小径ハンドルの上にさまざまな情報を表示することで目線を遠くに置くことを促すのが特徴の、プジョー独自の「iコックピット」をもとに構成されたインテリアも、乗るたび新鮮に感じられる。

画像: ファストバックとクロスオーバーを融合させたスタイリング。荷室も広くステーションワゴン的な顔も持つ。

ファストバックとクロスオーバーを融合させたスタイリング。荷室も広くステーションワゴン的な顔も持つ。

クーペライクなルーフラインだと後席は狭いのかと思いきや、まったくそのようなことはなく身長172cmの筆者が座っても頭上にはコブシが入るほどの空間があり、閉塞感は感じない。荷室も536~1611Lと十分すぎるほどの広さが確保されている。

メカニズムも含め、1年前に日本へ導入された308系とプラットフォームなど共通性が高い。パワートレーンは、発売時点でこのクラスでは望外の8速ATが組み合わされるのが特徴の1.2L直3ガソリンターボと、WLTCモードでのEV走行が可能な1.6L直4ガソリンターボに諸々を組み合わせたPHEVの2種類で、いずれもFWDとなる。

ガソリンは、軽快なドライブフィールが持ち味だ。3気筒の音が気になるかどうかは人によるが、上り勾配の連なる道でも多段に刻まれたATがトルクの美味しいところを上手く引き出してくれるので、ストレスなく走れる。

一方のPHEVは、期待どおり電動感のあるリニアで静かで力強い走りが醍醐味だ。HVモードでも頻繁にEV走行し、高い車速までEV状態のまま粘るのも印象的だ。足まわりも約300kgの重量増がよい方向にも作用しているのか、ドッシリとしながらしっとりとした走り味となっている。

プジョーといえばやはり「猫足」に期待せずにいられないところだが、408はいわば進化した猫足だ。フラットな姿勢を維持しながら路面のオウトツに合わせて必要なだけ動く印象で、引き締まった中にもしなやかさがあり、車体がバタつくこともなく目線もぶれない。

動きの素直なハンドリングも好印象で、どんなシーンでも気持ち良く走れる。さらに身体をやさしく包み込むようなホールド感があり、妙にしっくりなじむシートも、走りの良さを引き立てている。

それらの相乗効果で長時間のドライブでも不思議なほど疲れない。最新の運転支援機能を備えた先進装備も充実している。

さまざまなクロスオーバーの中でも、408は個性の強さで一歩抜きん出ているように思える。それでいて乗り手を選ばない懐の深さもある。より多くの人に、ぜひこの個性を味わって欲しい。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充/写真:井上雅行)

プジョー408GT主要諸元

●全長×全幅×全高:4700×1850×1500mm
●ホイールベース:2790mm
●車両重量:1430kg
●エンジン:直3DOHCターボ
●総排気量:1199cc
●最高出力:96kW(130ps)/5500rpm
●最大トルク:230Nm/1750rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・52L
●WLTCモード燃費:16.7km/L
●タイヤサイズ:205/55R19
●車両価格(税込):499万円

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