最終的に2位以下に10秒以上のマージンを保ちトップチェッカー
大きな波乱が起こることもなく、各車40周前後に2度目のピットインを敢行。全車義務である2度のピットインを終了し、16号車がトップをキープ。2位に23号車MOTUL AUTECH Z、3位には予選12位からポジションを上げた39号車がつけた。
レース終盤には37号車Deloitte TOM'S GR Supraと8号車ARTA MUGEN NSX-GTによるバトルが勃発。ヘアピンのインについた8号車が前に出るも両者接触、8号車はマシンの右側から火花や白煙を上げながら130Rでコースオフしてしまった。これによりFCYが出されるも、8号車はコース復帰を果たしている。
8号車にアクシデントが起こる中、16号車は横綱相撲となった。最終的に2位以下に10秒以上のマージンを保ちトップチェッカー。ドライバーの大津弘樹にとってはGT500クラスで初優勝、さらにチームとホンダにとっても今季初優勝となった。2位には23号車、3位に39号車が入っている。
しかし、レース後の車検で23号車にスキッドブロックの規定違反が見つかりまさかの失格。これで39号車が2位、3位に14号車が繰り上がっている。
ポイントリーダーの3号車は早めのピットストップを行うなど作戦面で上位進出を目指したが、やはりサクセスウェイトが効いたのか徐々に後退。最終的には13位でレースを終えている。
次戦は9月16日から17日にスポーツランドSUGOで行われる第6戦。久々の300kmで行われる第6戦はシーズンで最もウェイトを積んだ状態で行われるため、シリーズを占う意味でも重要な1戦となる。ランキング上位勢のポイント差も縮まってきた今シーズン、次戦も目が離せない。
2023年スーパーGT 第5戦決勝 GT500リザルト(上位10台)
1位 16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)77周
2位 39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一)
3位 14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太)
4位 17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)
5位 1 MARELLI IMPUL Z(平峰一貴/ベルトラン・バゲット)
6位 38 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明)
7位 100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)
8位 64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/太田格之進)
9位 19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)
10位 36 au TOM'S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)